夏のお弁当作りでは食中毒の心配がありますよね。
冷凍グラタンをお弁当に入れたいけど、そのままお弁当に入れても大丈夫か気になる方も多いのではないでしょうか。
実は、夏場に冷凍グラタンをお弁当に入れるのは、食中毒のリスクが高くなるため危険です。
自然解凍によって細菌が繁殖しやすい「危険温度帯」に長時間さらされることで、食中毒のリスクが大幅に上がるのです。
本記事では、冷凍グラタンを夏場でも安全にお弁当に入れる方法や注意点を詳しく解説します。
毎日のお弁当づくりを安心・安全にするために、ぜひチェックしてください!
冷凍グラタンを夏のお弁当にそのまま入れるのは危険
冷凍グラタンは手軽でお弁当に便利な一品ですが、特に夏場に凍ったままお弁当に入れるのは大変危険です。
夏場に冷凍グラタンをそのままお弁当に入れると、自然解凍中に危険な温度帯に長時間さらされ、食中毒のリスクが高くなります。
お昼までに傷んでいる可能性もあり、自然解凍がうまくいっていないと、「中はまだ冷たいのに外はぬるい」「表面がベチャついて味も悪い」という状態になりかねません。
しかも、酸っぱいニオイや糸を引くなどの変質も起こる可能性もあります。
夏の冷凍グラタンが自然解凍NGな理由
上記のように、夏場に冷凍グラタンをお弁当に入れて自然解凍するのはやめておきましょう。
食品の安全温度帯は5℃以下または60℃以上。この間の温度(特に20〜40℃)は“危険温度帯”と呼ばれ、多くの細菌が急速に繁殖します。
夏場の通勤・通学中や常温保存中に、冷凍グラタンがこの温度帯に長時間さらされると、食中毒のリスクが一気に高まってしまいます。
冷凍グラタンは持ち歩いているうちにゆっくり解凍されますよね。
その過程で食品が20~40℃の“危険温度帯”に長時間さらされると、以下のような菌が爆発的に増殖します。
- 黄色ブドウ球菌
- サルモネラ菌
-
大腸菌(O-157など)
特にホワイトソース系のグラタンは高たんぱく・高水分なので、菌のエサになりやすいんです。

自然解凍がOKなのはどんなとき?
冷凍グラタンが自然解凍でも大丈夫なのは、気温が比較的低い日や、通勤時間が短くて保冷バッグ&保冷剤を使用しているときです。
また、市販の自然解凍OKな冷凍食品(※)である場合です。
メーカーが自然解凍OKと表記していれば安全対策済みですが、それでも気温が高い夏場はリスクがあります。
夏場の正しい冷凍グラタンの持って行き方
夏でも冷凍グラタンを安全にお弁当に使うには、以下のような手順を守りましょう。
電子レンジ(600W)で1〜2分程度、中心までしっかり加熱します。
加熱後はそのままフタをせず、5〜10分置いて粗熱をとります。
湿気を逃がすことで、グラタンがベチャつくのを防ぎ、菌の繁殖も抑えられますよ。
グラタンは汁気を切ってから、お弁当箱やカップに移しましょう。
シリコンカップやアルミカップを使うと汁漏れ防止になりますよ。
詰めたらすぐに冷蔵庫で冷やすか、保冷バッグに入れましょう。
保冷剤は最低2個以上入れるのが理想です(上からと下からサンドするように配置)。
通勤・通学中は直射日光を避けて持ち運びましょう。
持ち運び時間を短くして、なるべく早めに食べましょうね。

この手順を守れば、夏場でも安心して冷凍グラタンをお弁当に取り入れらるよ!
夏以外で冷凍グラタンを持って行く方法
夏場や気温の高い日でなければ、冷凍グラタンをそのままお弁当に入れても大丈夫です。
冷凍グラタンをお弁当箱に入れる方法を、加熱以外で2つ紹介します。
凍ったまま入れて自然解凍させる方法
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冷凍状態のグラタンをそのままお弁当箱に入れる
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通勤・通学中の移動時間で自然解凍
ポイント:
解凍が足りないと味も食感も悪くなることがあるので、要注意です。
冷凍グラタンが保冷剤代わりになるので、他のおかずも冷やしやすくなりますよ。
別容器に入れ食べる直前に加熱する方法
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冷凍グラタンを耐熱容器に入れて持参
-
職場や学校でランチ直前に電子レンジで加熱
ポイント:
液漏れ防止のため、密閉性の高い容器を使うのがおすすめです。
冷凍グラタンをレンジ加熱OKなタッパーなどに入れて持参し、ランチタイムに温めましょう。
お弁当にぴったりな冷凍グラタンの作り方
お弁当にぴったりな「冷凍保存OKのグラタン」の作り方を紹介します。
ポイントは「冷凍しても美味しさが保てる&水っぽくなりにくい」こと!
- マカロニ(早ゆでタイプがおすすめ)…60g
- 玉ねぎ(薄切り)…1/4個
- ベーコン(またはハム)…2枚
- 小麦粉…大さじ1
- 牛乳…200ml
- コンソメ(顆粒)…小さじ1/2
- 塩・こしょう…少々
- ピザ用チーズ…適量
- バター(or サラダ油)…小さじ1
作り方
1.マカロニを表示時間より1分短めに茹でる(あとで加熱するため)。ベーコンは1cm幅、玉ねぎは薄切りに。

次はホワイトソースを作るよ
2.フライパンにバターを熱し、玉ねぎとベーコンを炒める
3.小麦粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒める
4.牛乳を少しずつ加えながら混ぜる(ダマ防止)
5.コンソメ・塩・こしょうで味を調える
6.茹でたマカロニを加え、全体をよく絡める
7.アルミカップやシリコンカップに適量を分けて入れる

小分けカップは耐熱&冷凍対応のものを選ぶと安心!
8.上にピザ用チーズをのせる
粗熱を取ったら、ラップで包むか保存容器に入れて冷凍保存しましょう。
冷凍庫で約2〜3週間保存可能です。
水分が出やすい野菜(ブロッコリー、ほうれん草など)を使う場合は、しっかり水気を切ってから使いましょうね。
味はやや濃いめにしておくと、冷めてもおいしいですよ!
- 鶏そぼろグラタン(ベーコンの代わりに鶏ひき肉)
- カボチャ入りグラタン(食感と甘みが加わって◎)
- ミートソース×チーズで「ミニラザニア風」に!
作り置きして冷凍庫にストックしておけば、朝のお弁当準備がぐっと楽になりますよ!
冷凍食品のお弁当用グラタン紹介
冷凍食品の中にはお弁当用グラタンもいくつかあり、自然解凍OKなものとレンジ使用のものがあります。
引用 味の素
こちらは自然解凍OKです。
冷凍のままお弁当に入れるだけで、食べる頃にはちょうど良い状態になりますよ。
電子レンジでの加熱もできます。
1袋に4個入り(合計120g)で、使いやすいサイズです。
引用 マルハニチロ
こちらは電子レンジ調理用となっています。
1袋(4カップ)あたり、牛乳1本分(200ml)相当のカルシウム(227mg)を含んでおり、栄養面でも優れているという特徴がありますよ。
どちらもお弁当にグラタンを入れたいときにおすすめなので、ぜひ使ってみてくださいね♪

自然解凍OKなものかどうか表示をチェックしよう!
まとめ
- 冷凍グラタンは夏のお弁当にそのまま入れると食中毒のリスクが高い
- 夏のお弁当で冷凍グラタンを自然解凍すると、細菌が急速に繁殖してしまう
- 夏場に冷凍グラタンをお弁当に入れるときは、レンジで加熱し、冷ましてから詰めよう
- 持ち運ぶときはしっかり保冷対策しよう
- 気温が高くない日であれば、冷凍グラタンをお弁当にそのまま入れて持って行くこともできる
- 冷凍食品のお弁当用グラタンには、自然解凍OKなものとレンジ加熱用のものがある
夏場に冷凍グラタンをお弁当に入れるときは、食中毒予防のために、レンジ加熱したものを入れるようにしましょう。
前もってグラタンを小分けにして冷凍しておくと、おかずの一品になって便利ですよ。
私はグラタンが大好きなので、お昼のお弁当で食べれるとテンションが上がります♪
夏でも安心安全なお弁当にしましょうね!
冷凍でないグラタンの持って行き方はこちらを参考にしてくださいね♪
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