冷凍ブロッコリーは、彩りがよく栄養価も高いため、お弁当のおかずにもぴったりです。
しかし、「冷凍ブロッコリーはお弁当に入れると腐るかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
冷凍ブロッコリーは水分が多いため、お弁当に入れると腐るリスクはあります。
ですが、しっかり対策をすれば、お弁当に入れても安全に食べることができますよ。
本記事では、お弁当に入れた冷凍ブロッコリーが腐るのを防ぐポイントや、安全な持って行き方を詳しく解説します。
冷凍ブロッコリーを使った腐りにくいおかずレシピも併せて紹介します♪
冷凍ブロッコリーはお弁当で腐る可能性あり
冷凍ブロッコリーはお弁当に入れると、腐る可能性はあります。
しかし、正しく調理・保冷すれば冷凍ブロッコリーはお弁当に入れても美味しく安全に食べることができますよ。
ただし、解凍方法や保存状態が悪いと、細菌が繁殖しやすくなり腐敗の原因になります。特に暑い時期は注意が必要です。
我が家では冷凍ブロッコリーを常備していてお弁当にもよく登場するのですが、調理していると水分が出てくるので、入れるときは気をつけています。
お弁当の冷凍ブロッコリーが腐る原因
冷凍ブロッコリーをお弁当に入れたとき、腐る原因として考えられるものは5つあります。
冷凍ブロッコリーを自然解凍や半解凍でそのまま弁当に入れると、中心まで加熱されておらず菌が残っている可能性があります。
茹でたりレンジ加熱した後、十分に水分を切らないと弁当内の湿度が高くなり、腐りやすくなります。
温かい状態でフタをすると水蒸気がこもり、湿気が多くなって雑菌の繁殖を促進します。
常温で持ち歩いたり、高温の場所に長時間置いたりすると、菌が繁殖しやすくなります。
マヨネーズ和えや水分を多く含む調理(例:煮浸し)は腐りやすくなってしまいます。
自然解凍でそのままお弁当に入れるのは危険
冷凍ブロッコリーを自然解凍でそのままお弁当に入れると、菌が繁殖しやすくなるため、腐る可能性が高まります。
なぜ冷凍ブロッコリーそのままお弁当に入れると腐るリスクが高いのか、理由を詳しく見ていきましょう。
冷凍することで細菌の活動は一時的に停止しますが、死滅するわけではありません。
解凍され、温度が上がると、菌は再び活動を始めます。
食中毒菌の多くは、20℃~37℃の温度帯で活発に増殖します。
お弁当を室温で持ち運ぶ場合、この危険な温度帯に長時間さらされることになります。
お弁当に凍ったままブロッコリーを入れると、移動中や食べるまでの間にゆっくりと自然解凍されます。
この自然解凍の過程で、菌が繁殖しやすい温度帯に長時間留まるため、食中毒のリスクが高まります。
解凍される際にブロッコリーから水分(ドリップ)が出て、菌が繁殖するための格好の条件となります。
水分が多いと、菌の活動がさらに活発になり、腐敗が加速します。
お弁当で注意すべき食中毒菌には、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌などがあります。これらの菌は、自然解凍で増殖し、食中毒の原因となることがあります。

冷凍ブロッコリーをそのままお弁当に入れると、解凍されるときに水分が抜けて水っぽくなり、食感も悪くなるよ
冷凍ブロッコリーが腐るのを防ぐポイント
冷凍ブロッコリーをお弁当に入れても腐らないポイントを順に解説していきます。
冷凍ブロッコリーは、お弁当に入れる前にしっかりと加熱調理してください。
電子レンジで解凍するだけでなく、茹でる、炒めるなどの加熱調理をすることで、菌を殺菌し、腐敗のリスクを減らすことができます。
ブロッコリーを茹でた場合は、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を切ってからお弁当箱に詰めてください。
水気が残っていると、菌が繁殖しやすくなります。
加熱調理したブロッコリーは、必ず完全に粗熱を取ってからお弁当箱に詰めてください。
温かいままお弁当箱に詰めると、お弁当箱の中に水蒸気がこもり、菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
マヨネーズ和えや水分を多く含む調理は腐りやすいので、塩炒めやごま和えなど、水分が少なめの味付けが◎。
夏場や長時間持ち歩く場合は、保冷対策が必須です。
保冷剤・保冷バッグを活用し、できるだけ低温を保つことで、腐敗を遅らせることができます。
お弁当は作ったら、なるべく早く食べることが大切です。
特に夏場は、午前中に作って午後まで持ち歩く場合は注意が必要です。
前日に作り置きしてお弁当に入れても大丈夫?
冷凍ブロッコリーを前日に作り置きしてお弁当に入れることは可能ですが、いくつか注意点があります。
安全に美味しく食べるためには、以下の点をしっかり守りましょう。
完全に加熱調理する
前日に作り置きする場合でも、冷凍ブロッコリーは必ず完全に加熱調理してください。
茹でる、蒸す、炒めるなど、中心までしっかり火を通すことが重要です。
電子レンジでの解凍だけでは不十分な場合があります。
完全に粗熱を取る
加熱調理したブロッコリーは、完全に冷ましてからお弁当箱に詰めたり、保存容器に入れたりしてください。
温かいまま詰めると、水蒸気がこもり、菌が繁殖しやすい環境になります。
冷蔵庫に入れる際も、熱いまま入れると他の食品の温度を上げてしまうため、粗熱を取ってから入れましょう。
しっかりと水気を切る
ブロッコリーから出る水分(ドリップ)は菌の繁殖を促します。
加熱後、キッチンペーパーなどで丁寧に水気を拭き取ってからお弁当箱に詰めるようにしましょう。
清潔な容器に保存する
粗熱を取り、水気を切ったブロッコリーは、清潔な保存容器やジッパー付き保存袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
お弁当に詰める直前に再加熱する
前日に調理したものでも、お弁当に詰める直前に軽く再加熱すると、さらに食中毒のリスクを減らすことができます。
これは、冷蔵庫の中でも菌はごくわずかながら増殖する可能性があるためです。
再加熱後も、再度粗熱をしっかり取ってからお弁当に詰めましょう。
保冷対策をしっかり行う
特に夏場など気温が高い時期は、お弁当の保冷を徹底しましょう。
保冷剤と保冷バッグの使用は必須ですよ。
冷凍ブロッコリーを使ったお弁当レシピ3選
冷凍ブロッコリーを使った、腐りにくく、彩りも良いお弁当レシピを3つご紹介します。
- 冷凍ブロッコリーと鶏むね肉のガーリックソテー
- チーズオムレツ
- ツナマヨ和え
いずれも、冷凍ブロッコリーの水分をしっかり飛ばすことがポイントです。
冷凍ブロッコリーと鶏むね肉のガーリックソテー
鶏むね肉は加熱することでしっかり火が通り、冷凍ブロッコリーも一緒に炒めることで水分が飛びやすくなります。
にんにくの香りが食欲をそそり、冷めても美味しい一品ですよ。
材料
- 冷凍ブロッコリー:100g
- 鶏むね肉:100g
- にんにく:1かけ(薄切りまたはみじん切り)
- オリーブオイル:大さじ1/2
- 醤油:小さじ1
- 酒:小さじ1
- 塩、こしょう:少々
作り方
1.鶏むね肉は1.5cm角に切り、塩こしょうを軽く振る

鶏むね肉は小さめに切ることで火が通りやすく、冷めても固くなりにくいよ!
2.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りが立つまで加熱する
3.鶏むね肉を加えて中火で炒め、色が変わったら冷凍ブロッコリーを凍ったまま加える
4.ブロッコリーが解凍されてしんなりするまで炒め、出てきた水分を飛ばすようにする
5.酒と醤油を加えて全体に絡め、水分がほとんどなくなるまで炒め煮にする
6.火を止め、完全に粗熱を取り、キッチンペーパーなどで余分な油と水気を拭き取ってからお弁当箱に詰める
冷凍ブロッコリーと卵のチーズオムレツ
卵でブロッコリーを包み込むことで、ブロッコリー単体で入れるよりも水分の蒸発を抑えつつ、加熱殺菌もできます。
チーズの塩気とコクが食欲をそそりますよ。
材料
- 冷凍ブロッコリー:50g
- 卵:2個
- 牛乳:大さじ1
- とろけるチーズ(細切りまたはシュレッド):15g
- 塩、こしょう:少々
- サラダ油:小さじ1
作り方
1.冷凍ブロッコリーは耐熱皿に入れ、電子レンジで600Wで1分半~2分加熱し、解凍する。粗熱を取り、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り、粗く刻む

ブロッコリーは先にレンジで解凍し、しっかり水気を切ってから使用することで、オムレツが水っぽくなるのを防げるよ
2.ボウルに卵を割りほぐし、牛乳、塩、こしょうを加えてよく混ぜる

卵液に牛乳を加えることで、冷めてもふんわりとした食感になります
3.フライパンにサラダ油を熱し、卵液の半量を流し入れる
4.卵の表面が半熟になったら、ブロッコリーとチーズの半量を散らす
5.フライパンの端に寄せながら形を整え、両面を軽く焼き色がつくまで焼く。残りも同様に焼く
冷凍ブロッコリーとツナのマヨ和え
マヨネーズ和えは腐りやすいイメージがありますが、しっかりと加熱し、水分を飛ばすことでお弁当向きになります。
ツナの旨みとマヨネーズがブロッコリーとよく合いますよ。
材料
- 冷凍ブロッコリー:80g
- ツナ缶(オイル漬けまたは水煮):1缶(70g)
- マヨネーズ:大さじ1
- 醤油:小さじ1/2
- 砂糖:ひとつまみ(お好みで)
- 白ごま:小さじ1(お好みで)
作り方
1.冷凍ブロッコリーは耐熱皿に入れ、電子レンジで600Wで2分~2分半加熱し、解凍する。粗熱を取り、キッチンペーパーで水気を徹底的に拭き取る。小さめの一口大に切る
2.ツナ缶は油(または水)をしっかり切る
3.フライパンに水気を切ったブロッコリー、ツナ、マヨネーズ、醤油、(砂糖)を入れ、中火で炒め合わせる

マヨネーズも加熱することで、より傷みにくくなるよ
4.水分が完全に飛ぶまで、焦げ付かないように混ぜながらしっかりと炒める
5.火を止めて白ごまを加え混ぜる
6.完全に粗熱を取り、お弁当箱に詰める
まとめ
- 冷凍ブロッコリーは水分が多いため、お弁当に入れると腐るリスクあり
- 冷凍ブロッコリーは、自然解凍でそのままお弁当に入れると菌が繁殖しやすくなるため、腐るリスクが高まる
- 冷凍ブロッコリーが腐るのを防ぐポイントは、しっかり加熱し、しっかり水気を切ること
- 前日に作り置きした場合は、お弁当に詰める前に再加熱しよう
- お弁当に気レシピ「冷凍ブロッコリーと鶏むね肉のガーリックソテー」「チーズオムレツ」「ツナマヨ和え」を紹介
冷凍ブロッコリーをお弁当に入れるときは、加熱してしっかり水気を切ることで安全に食べることができます。
冷凍ブロッコリーはアレンジが豊富で、お弁当のおかずにもぴったりなので、安心しておいしく活用しましょう。
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