春の山菜として人気のこごみ。
独特の風味と食感が魅力ですが、「食べ過ぎると下痢をする」という話を聞いたことはありませんか?
こごみに含まれる食物繊維は、適量であれば問題ないのですが、食べ過ぎると下痢を引き起こす可能性があります。
こごみの食べ過ぎは、下痢以外にも体に悪い影響があるため要注意ですよ。
食べ過ぎに気を付ければ、こごみには体に良い効果がたくさんありますので、おすすめの山菜です。
安全にこごみを楽しむためのポイントを解説するので、参考にしてくださいね。
こごみの食べ過ぎは下痢を起こす?
こごみを食べ過ぎると、下痢を引き起こす可能性はあります。
こごみには、不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
適量の食物繊維は腸の蠕動運動を活発にし、便通を促す効果がありますが、過剰に摂取すると下痢を引き起こすことがあるので注意しましょう。
こごみを食べ過ぎると下痢を引き起こす理由
なぜ、こごみを食べ過ぎると下痢を引き起こすことがあるのか、理由を探ってみました。
大量の食物繊維が急激に腸に入ると、腸が過剰に刺激され、蠕動運動が活発になりすぎて下痢を引き起こすことがあります。
不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らむ性質がありますが、水分摂取が不足していると、便が硬くなりすぎるだけでなく、腸内で異常発酵を起こし、下痢の原因となることがあります。
胃腸の弱い方や、普段から食物繊維をあまり摂らない方は、少量でも下痢を起こしやすい場合があります。
実際に、「大量に食べると下痢をする」という体験談や、「湯通しせずに食べたら、とんでもない下痢になった」という声も報告されています。
こごみの食べ過ぎは体に悪い?
こごみは、適量を守って正しく調理すれば体に良い効果がたくさんありますが、食べ過ぎると体に悪い影響が出る可能性はあります。
下痢を引き起こす以外にも、消化不良やアクによる影響、カリウムの過剰摂取があります。
消化不良
食物繊維は消化されにくい成分であるため、食べ過ぎると胃腸に負担がかかり、消化不良を引き起こす可能性があります。
アクによる影響(生食した場合)
こごみはワラビやゼンマイほどアクは強くありませんが、生のまま食べると消化不良や腹痛などの原因になる可能性があります。
必ず加熱調理することが重要です。
カリウム過剰摂取のリスク(腎機能が低下している場合)
こごみにはカリウムも比較的多く含まれています。
健康な方であれば、余分なカリウムは排出されますが、腎機能が低下している方は、カリウムを適切に排出できず、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
腎臓に疾患のある方は、摂取量に注意が必要です。
安全にこごみを楽しむためのポイント
こごみを美味しく安全に楽しむためには、以下の点に注意しましょう。
一度に大量に食べるのは避け、少量から試すようにしましょう。
一般的に、1日に10本程度が目安と言われています。
こごみは生食できません。
必ず茹でる、炒める、天ぷらにするなど、加熱調理してから食べましょう。
加熱することで、より消化しやすくなります。
こごみはアクが少ないため、特別なアク抜きは必要ありません。
水でよく洗い、気になる場合はさっと茹でる程度で十分です。
食物繊維を摂取する際は、十分な水分補給を心がけましょう。
胃腸の調子が悪い時や、初めて食べる際は、特に少量から試しましょう。
新鮮なこごみを選び、早めに調理して食べるようにしましょう。
こごみの栄養素と体に良い効果
こごみは、春に採れる美味しい山菜ですが、様々な体に良い効果が期待できます。
こごみに含まれる栄養素や健康効果は以下の通りです。
こごみには、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化ビタミンが豊富に含まれています。
これらの成分は、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。
また、こごみに含まれるクロロゲン酸やL-O-カフェオイルホモセリンといったポリフェノールにも強い抗酸化作用があることが研究で示唆されています。
これにより、動脈硬化やがんなどの生活習慣病予防、アンチエイジング効果が期待できます。
こごみには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、腸の蠕動運動を活発にする働きがあります。
これにより、便秘の解消や腸内環境の改善に役立ちます。
こごみに含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果が期待できます。
こごみには、骨や歯の形成に必要なカルシウムが含まれています。
また、骨の強化を助けるビタミンKも豊富です。
こごみには鉄分が含まれており、葉酸とともに赤血球の生成を助けるため、貧血予防に役立つ可能性があります。
こごみの苦味成分であるエラトサイドには、糖の吸収を抑える働きがある可能性が示唆されており、糖尿病予防への効果が期待されています。
葉酸は、細胞の増殖に必要なDNAの合成に関与しており、特に妊娠中の女性には重要な栄養素です。
マグネシウムは、たんぱく質の合成や骨、歯の形成を助ける働きがあります。

こごみはアクが少ないとはいえ、生食は避け、必ず加熱調理するようにしてね
また、食物繊維が豊富なので、食べ過ぎには注意が必要です。
適量を守って、こごみの持つ様々な健康効果を享受しましょう。
まとめ
- こごみを食べ過ぎると、下痢を引き起こす可能性はある
- こごみを食べ過ぎると、消化不良やアクによる影響、カリウムの過剰摂取がある
- こごみを安全に楽しむためには、適量を守り、加熱調理するなどのポイントがある
- こごみは、抗酸化作用や便秘解消、整腸作用などの効果が期待できる
こごみは栄養豊富な山菜ですが、食物繊維を多く含むため、食べ過ぎると下痢を引き起こす可能性があります。
適量を守り、必ず加熱調理し、体調に合わせて楽しむことが大切です。
春の味覚を安全に美味しく味わいましょう。
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