香ばしい風味とホクホク食感がたまらないにんにくの素揚げ。
ついつい手が伸びてしまう美味しさですが、その食べ過ぎには要注意です!
少量であれば健康効果も期待できるにんにくですが、過剰に摂取すると、お腹の不調から口臭・体臭、さらには思わぬ体への悪影響を引き起こす可能性があります。
この記事では、にんにくの素揚げの適量や美味しく安全に楽しむための食べ方、そして万が一食べ過ぎてしまった際の対処方法までを解説します。
「ついつい食べ過ぎてしまう…」という方も、「これから試してみたいけど、注意点はある?」という方も、この記事を読めば、にんにくの素揚げを安心して美味しく味わうことができますよ♪
にんにくの素揚げは食べ過ぎ注意
にんにくの素揚げは、少量であれば風味豊かで美味しいものですが、食べ過ぎると様々な不調を引き起こす可能性があります。
私は以前までスタミナがつくように、にんにくはたくさん食べても良いと思っていましたが、食べ過ぎはいけないということを知ってからは、控えるようにしています。
にんにくの素揚げの食べ過ぎによる主な影響や、なぜ体調不良を引き起こすのか原因について見ていきましょう。
にんにく素揚げの食べ過ぎによる主な影響
にんにくの素揚げを食べ過ぎると、消化器系の不調や胃腸への負担、口臭体臭などに影響があります。
腹痛、下痢
にんにくに含まれるアリシンという成分は強い殺菌作用を持ちますが、過剰に摂取すると腸内の善玉菌まで殺してしまい、腸内バランスを崩すことがあります。
これが腹痛や下痢の原因となります。
胃もたれ、吐き気
アリシンは胃腸への刺激も強く、食べ過ぎると胃の粘膜を荒らし、胃もたれや吐き気を催すことがあります。
胸やけ
にんにくの刺激成分が、食道への逆流を引き起こし、胸やけの原因となることがあります。

加熱である程度減るけど、素揚げではアリシンが残っている場合もあるよ
特に空腹時や夜遅くに大量に食べると、消化不良を起こしやすくなります。
素揚げにすると油を吸って高脂質になり、消化に時間がかかるため、胃もたれや胸焼けの原因になりますよ。
にんにく特有の強い臭い成分は、消化吸収された後、血液を通じて全身に運ばれ、息や汗として排出されます。
食べ過ぎると、これらの臭いが強く、翌日まで長く続くことがあります。
貧血
大量に摂取することで、血中のヘモグロビンが減少するとの報告があります。
頭痛、めまい
体質によっては、にんにくの刺激成分が頭痛やめまいを引き起こすことがあります。
にんにくに含まれる成分アリシンとは?
にんにくには、アリシンという強い殺菌作用を持つ成分が含まれています。

アリシンはニンニクの香りのもとだよ
このアリシンは、腸内環境を整える善玉菌だけでなく、悪玉菌も殺菌してしまうことがあります。
腸内細菌のバランスが崩れると、腹痛や下痢、便秘などの症状を引き起こすのです。
にんにく素揚げを食べるときは適量で!
にんにくの素揚げの食べ過ぎによる体調不良を防ぐためには、適量を守ることが重要です。
にんにくの素揚げの摂取目安量は、1日に1〜2片(かけ)程度が一般的に適量ですよ。
一度に3〜4片以上(特に空腹時や夜)は過剰な場合があります。
人によっては 1〜2片でも胃がムカムカすることがあるため、体調や体質に応じて調整しましょう。
食べ過ぎを防ぐおすすめの食べ方5つ
にんにくの素揚げはおいしくてクセになりますが、食べ過ぎを防ぐためには「量・組み合わせ・食べるタイミング」に気をつけた食べ方が効果的です。
おすすめの食べ方を紹介します。
ラーメン、チャーハン、サラダ、ステーキ、冷奴などに1〜2片だけ刻んで散らしましょう。
にんにくがアクセントになるので満足感は高いのに、量を自然に抑えられますよ。
「1人分は2片まで」などと先に数を決めて、使う分だけを揚げましょう。
一度に大量に揚げるとつい全部食べてしまうので、作りすぎないようにすると良いですよ。
かぼちゃ、れんこん、ししとうなどと一緒に素揚げすることで、にんにくの割合が下がります。
にんにくだけを集中して食べるのを防ぎ、栄養バランスもアップしますよ。
にんにくを皮ごと低温でじっくり揚げると、食感がホクホクして少量でも満足感が出ます。

むくのが少し面倒なので、食べるスピードも自然とゆっくりになるよ
しょうが、しそ、ねぎ、みょうがなども香りがよく、食欲を刺激するのでおすすめです。
毎回にんにくを使うのではなく、香味食材をローテーションさせると過剰摂取を防げますよ。
食べ過ぎたときの対処法5つ

にんにくの素揚げ、食べ過ぎたかも
どうしよう
にんにくの素揚げを食べ過ぎた場合の対処方法がありますので、ご安心くださいね。
アリシンは水溶性の成分なので、水分をたくさん摂取することで体外へ排出しやすくなります。
コップ1〜2杯の水をゆっくり飲んで、胃の中のにんにくや油分を薄め、消化を助けますよ。
白湯(ぬるめのお湯)がおすすめです。胃に優しく働きます。
消化器官をサポートしてくれる食べ物や飲み物を摂取しましょう。
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すりおろしリンゴ、バナナ、ヨーグルト(整腸作用)
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大根おろしや梅干し(胃の働きを助ける)
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生姜湯、ハーブティー(カモミール・ペパーミント)など(胃のガス・ムカつきに効果)
にんにくを食べ過ぎると、胃腸が疲れてしまうことがあります。
ゆっくり休んで、胃腸を回復させましょう。

胃を休めるために横になる場合は、右側を下にして横になると胃の内容物が流れやすく、楽になるよ!
ただし、すぐに寝てしまうのは逆効果なってしまいます。30〜60分は起きていて、消化を促しましょう。
にんにく臭が気になる場合はこちらを試してみてください。
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緑茶・牛乳・リンゴ・パセリ・ヨーグルト → においの元(アリインや硫化化合物)を中和
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歯磨き+舌磨き+うがい → 物理的に口臭の原因を除去
腹痛や下痢、嘔吐などの症状がひどい場合は、かかりつけのお医者さんに受診してみてくださいね。
にんにく素揚げの体に良い効果
にんにくの素揚げにも体に良い効果があります。
加熱によって一部の成分は減少しますが、それでも健康面でメリットの多い食材です。
にんにくに含まれるアリシンは、血行を促進し、疲労物質の分解を助ける働きがあります。
揚げることで辛みや刺激が抑えられ、食べやすく吸収もしやすい状態になりますよ。
にんにくには抗菌・抗ウイルス作用のある成分が含まれており、風邪や感染症の予防に役立つとされています。
素揚げでもある程度の免疫活性効果が残ると考えられています。
にんにくの成分は血管を広げて血流を良くする作用があり、冷え性や肩こりの改善につながることもあります。
素揚げにすると温かく、体を内側から温める効果も得やすくなりますよ。
セレンやフラボノイドなど、にんにくには活性酸素を抑える抗酸化物質も含まれています。
老化予防や生活習慣病対策に役立つ可能性があります。
抗菌作用で腸内の悪玉菌を抑える効果があるとされており、少量なら整腸効果が期待できます。
にんにくの素揚げが苦い!考えられる理由5つ

にんにくの素揚げを作ったけど苦い!何で?
にんにくの素揚げが苦くなる原因は、加熱の仕方やにんにくの状態にあります。
そこで、原因と苦くならない素揚げのコツを解説します。
高温(180℃以上)で揚げすぎると、表面が焦げて苦味が出ます。
特にスライスしたものは焦げやすく、きつね色を超えるとすぐ苦くなりますよ。
→ 適温は150〜160℃で、きつね色になる直前に火を止めるのがポイントです。
にんにくの中の芽(芯の部分)には苦味があり、加熱するとさらに目立ちます。
特に古いにんにくは芽が成長しており、苦味が強くなりがちです。
→ カットしたときに芽を取り除くことで苦味を抑えられますよ。
古いにんにくは水分が抜けて風味が変わり、加熱時に苦味やえぐみが出やすくなります。
→ ふっくらしていて芽が出ていない、白く締まったにんにくを選びましょう。
使用している揚げ油が古かったり、焦げカスが混じっていたりするとにおいや苦味がにんにくに移ることがあります。
→ 新しい油か、清潔な状態の油を使いましょう。
長く揚げて水分が飛びすぎると、ほくほく感がなくなり、焦げたような風味になってしまいます。
→ 低温でじっくり、または軽く素揚げしてから余熱で火を通すと、苦くなりにくいですよ。
まとめ
- にんにくの素揚げを食べ過ぎると、消化器系の不調(腹痛や下痢、胃もたれなど)や口臭体臭などの影響あり
- にんにく素揚げを食べるときは、1日に1~2片が適量
- にんにく素揚げを食べるときは、少量をトッピングしたり、他の野菜と一緒に揚げるなど工夫して食べ過ぎないようにしよう
- 食べ過ぎたときは、水分をしっかり摂ったり、消化を助けるものを摂ったり、ゆっくり休むなどしよう
- にんにく素揚げは疲労回復や免疫力アップ、血流改善などの体に良い効果がある
- にんにくの素揚げが苦いときは、揚げすぎやにんにくが古いなどの理由が考えられる
にんにくの素揚げは適量を守れば、健康に良い効果をもたらす食材です。
ただし、食べ過ぎると腹痛や下痢などの不調を起こす可能性があります。
にんにく素揚げの食べ過ぎに注意して、上手に食生活に取り入れましょう。
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