春の訪れを告げる山菜の王様、タラの芽。あの独特の苦味と香りが食欲をそそりますよね。
しかし、採取のタイミングを逃したり、家庭菜園で育てていると、いつの間にか育ちすぎてしまうことがあります。

育ちすぎたタラの芽はもう食べられないの?
いいえ、そんなことはありません!
育ちすぎたタラの芽でも、工夫次第で美味しく食べることができます。
この記事では、育ちすぎたタラの芽の対処法や食べ方、絶品活用レシピをご紹介します。
また、育ち過ぎたタラの芽のとげがどうなるのか、食べられるのかについても解説します。
タラの芽は育ちすぎるとどうなる?
タラの芽は、気づいたら育ちすぎていることがありますよね。
育ちすぎたタラの芽は食べれるのか心配になりますが、工夫次第で美味しく食べることができますよ。
タラの芽は育ちすぎると、以下のようになります。
- 硬くなって食感が悪くなる
若いうちは柔らかくて美味しいですが、成長しすぎると繊維が多くなり、食感が硬くなります。 - 苦味やえぐみが増す
成長するにつれてアクが強くなり、苦味やえぐみが増してしまいます。 - 葉が大きく開き、食用に向かなくなる
タラの芽は芽の状態が美味しく、成長して葉が開くと風味や食感が落ちます。 - 木が成長し、次の年に影響する
収穫せずに育てすぎるとタラの木がどんどん成長し、翌年の芽が少なくなることがあります。
食べるなら、育ちすぎる前の若芽の状態で収穫するのがおすすめですが、育ちすぎたタラの芽でも食べることはできます。

後ほど食べ方を紹介するね♪
育ちすぎたタラの芽の特徴
育ちすぎたタラの芽は、以下の特徴があります。
- 茎が硬い: 成長が進むと、茎が硬くなり、口当たりが悪くなります。
- 葉が開いている: 葉が開ききっていると、苦味が強くなります。
- アクが強い: 成長したタラの芽は、アクが強くなり、えぐみを感じることがあります。
育ちすぎたタラの芽のトゲはどうなる?
タラの芽が育ちすぎると、トゲも以下のように変化します。
- トゲが硬くなり、鋭くなる
成長するにつれてトゲがしっかりと発達し、硬くて鋭くなります。触ると痛いので注意が必要です。 - トゲの数が増える
若い芽のうちはトゲが少なめですが、成長すると茎全体に広がり、数が増えます。 - トゲが木質化する
タラノキ自体が成長すると、茎が木のように硬くなり、トゲもより強固になります。 - 食用には向かなくなる
収穫が遅れると、トゲが発達して調理しにくくなり、食べるのが難しくなります。
育ちすぎたタラの芽のトゲは食べられる?
育ちすぎたタラの芽のトゲは、基本的には食べられますが、食感が悪くなるため、調理の際に取り除くのが一般的です。
- 若いうちは問題なし
まだ柔らかいトゲなら、そのまま調理しても気にならず、食べることができます。 - 成長しすぎると硬くなる
育ちすぎるとトゲが硬くなり、口当たりが悪くなるため、そのまま食べるのはおすすめできません。
- 手でしごいて取る → 軽くこすると、比較的簡単にトゲが取れることがあります。
- 包丁でそぎ落とす → 硬い部分は包丁で軽くそぐと食べやすくなります。
- 油で揚げる → 天ぷらにするとトゲが気にならなくなることもあります。

完全に食べられないわけではないけど、育ちすぎて硬くなったトゲは取り除いたほうが美味しく食べられるよ
育ちすぎたタラの芽の対処法
これらの特徴を踏まえ、育ちすぎたタラの芽を美味しく食べるための対処法をご紹介します。
茎の硬い部分や、葉の付け根の硬い部分は切り落とします。
沸騰したお湯でさっと茹で、冷水にさらすことでアクを抜きましょう。
茎の太い部分は、皮を剥くと口当たりが良くなりますよ。
炒め物や煮物など、じっくり加熱する料理にすると、硬い部分も柔らかくなります。
細かく刻んで、かき揚げやパスタの具材にするのもおすすめですよ。
苦味が気になる場合は、味噌や醤油など、濃いめの味付けにすると美味しくいただけます。
天ぷらや炒め物など、油を使った料理にすると、苦味が和らぎますよ。
育ちすぎたタラの芽の食べ方!!レシピ紹介
育ちすぎたタラの芽の食べ方はいろいろありますよ。
上記で紹介した対処法を参考に、育ちすぎたタラの芽を活用できる絶品レシピをご紹介します。
- 天ぷら
- ガーリックバター炒め
- ペペロンチーノ
育ちすぎたタラの芽は、揚げる、炒める、パスタに使うなどの方法で、美味しく食べられますよ。
苦味や硬さが気になる場合は、しっかり火を通すのがポイントです。ぜひ試してみてくださいね♪
育ちすぎたタラの芽のサクサク天ぷら
育ちすぎたタラの芽でも、ひと工夫すれば美味しい天ぷらになります。
- 育ちすぎたタラの芽 … 6~8本
- 天ぷら粉 … 50g
- 冷水 … 80ml
- 揚げ油 … 適量
- 塩 … 少々(仕上げ用)
作り方
1.タラの芽のトゲが硬い場合は、包丁で軽くそぎ落とす。大きすぎる場合は縦半分にカットする。
2.軽く水洗いし、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
3.ボウルに天ぷら粉と冷水を入れ、軽く混ぜる(混ぜすぎない)。
4.170~180℃の油に、タラの芽を衣にくぐらせ、カラッと揚げる(約1分半~2分)。余分な油を切る。

熱いうちに塩を軽くふると、美味しさUP!
お好みで天つゆ、大根おろしを添えてもOK。
タラの芽のガーリックバター炒め
硬い部分をしっかり炒めることで食感が気になりにくくなります。
- 育ちすぎたタラの芽 … 6本
- にんにく … 1片(みじん切り)
- バター … 10g
- オリーブオイル … 大さじ1
- 塩・こしょう … 少々
- 醤油 … 小さじ1
作り方
-
タラの芽のトゲを取り除き、食べやすい長さに切る。
-
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で香りを出す。
-
タラの芽を加え、中火でしっかり炒める。
-
バター、塩・こしょう、醤油を加えて仕上げる。

バターと醤油のコクで、育ちすぎたタラの芽のクセが気にならなくなるよ。
タラの芽とベーコンのペペロンチーノ
苦味が旨味に変わり、意外とパスタとも相性抜群!
- 育ちすぎたタラの芽 … 4~5本
- パスタ … 100g
- ベーコン … 2枚(細切り)
- にんにく … 1片(スライス)
- 鷹の爪 … 1本
- オリーブオイル … 大さじ2
- 塩・こしょう … 適量
作り方
-
タラの芽のトゲを取り、斜め切りにする。
-
パスタを塩を入れた湯で茹でる。
-
フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れ、弱火で炒める。
-
ベーコンとタラの芽を加えて炒める。
-
茹で上がったパスタを入れ、塩・こしょうで味を整える。

ペペロンチーノの辛味とニンニクの風味が、タラの芽の独特な風味とマッチ!
まとめ
育ちすぎたタラの芽でも、工夫次第で美味しく食べることができます。
ぜひ、紹介した対処方法とレシピを参考にして、春の味覚を最後まで味わい尽くしてくださいね。
コメント