モロヘイヤは、栄養価が高く健康に良い野菜として知られていますが、一方で毒性があるという噂も耳にします。

モロヘイヤのどこに毒性があるの?
食べるとどうなるの?
主に、モロヘイヤの種に毒性があり、めまいや腹痛、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
また、モロヘイヤは食べ過ぎると下痢などの症状を引き起こすこともありますので気を付けましょう。
この記事では、モロヘイヤの毒性について詳しく解説し、安全に食べるための注意点と対策を紹介しますので、ぜひご覧ください。
モロヘイヤの種には毒性がある
モロヘイヤの種子には、毒性があるため注意が必要です。
(前略)モロヘイヤの種子には、強心配糖体(強心作用のある成分)が含まれることが知られ、誤った摂取は、めまいや嘔吐などの中毒を起こします。(後略)
引用 農林水産省
強心配糖体(強心作用のある成分)とは、ストロファンチジンという成分です。

ストロファンチジンってどんなもの?
モロヘイヤの毒性や症状について
ストロファンチジンとは、モロヘイヤなどの植物の種子や莢(さや)などに多く含まれる強心作用のある成分です。
摂取すると、めまい、腹痛、嘔吐、下痢、動悸、 心不全などの症状を引き起こす可能性があります。
種以外にも毒性のある部位がある
モロヘイヤの毒性がある部位は、種子や莢(さや)、発芽直後の若い葉、花が咲いた後にできるさや、 収穫時期を過ぎた茎です。
この部位にはストロファンチジンが多く含まれるため、絶対に食べないでください。
家庭菜園で栽培している場合は、種子や莢がなどが混入しないように注意して収穫しましょう。
ストロファンチジンは、収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾(つぼみ)発生期の葉、茎、根、蕾の各部位には含まれません。
スーパーなどで市販されているモロヘイヤは、安全に食べられるように栽培・管理されており、種子も取り除かれていますので、安心してくださいね。
モロヘイヤは食べ過ぎ注意
モロヘイヤは栄養満点ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
過剰摂取により、以下のような症状が現れることがあります。
・消化器系の不調:食物繊維が豊富なため、過剰摂取すると下痢や腹痛を引き起こすことがあります。
・腎臓への負担:モロヘイヤにはシュウ酸が含まれており、過剰摂取すると腎臓結石のリスクを高める可能性があります。
・まれに中毒症状:モロヘイヤの種子には毒性成分が含まれています。通常、市場に出回っている葉や茎には問題ありませんが、家庭菜園などで栽培している場合は、種子が混入しないように注意が必要です。
モロヘイヤの適切な摂取量
モロヘイヤの適切な摂取量は、個人の体質や健康状態によって異なりますが、一般的には1日あたり100g程度が目安とされています。
これは、生の状態で100g程度ということで、茹でたものだと約50gが目安量です。
モロヘイヤを安全に食べるためのポイント
モロヘイヤにはシュウ酸というアクが含まれているため、下茹でしてアク抜きを行ってから料理に使いましょう。

シュウ酸は加熱によって減少するため、生食は避け、茹でる、炒めるなどの加熱調理がおすすめだよ
家庭菜園などで栽培している場合は、種子が混入しないように注意して収穫しましょう。
モロヘイヤを食べた後に体調不良を感じた場合は、食べるのを控えてくださいね。
モロヘイヤの主な栄養成分と期待される効果
モロヘイヤは健康維持や美容に効果的な野菜として知られています。
そこで、モロヘイヤに含まれる主な栄養成分と、それらが体にどのような効果をもたらすのか見ていきましょう。
・ビタミンA、C、E:抗酸化作用があり、免疫力向上や美肌効果が期待できます。
・カルシウム、カリウム、鉄分:骨や歯を丈夫にしたり、血圧を調整したり、貧血を予防したりする効果があります。
・食物繊維:便秘解消や血糖値の上昇抑制に役立ちます。

健康や美容に良いから日々の食生活に取り入れたいね
まとめ
- モロヘイヤには毒性のある部位があるため注意が必要
- 摂取すると、めまいや腹痛、下痢などの症状を引き起こす可能性がある
- モロヘイヤの毒性がある部位は、種子や莢(さや)、発芽直後の若い葉、花が咲いた後にできるさや、 収穫時期を過ぎた茎
- モロヘイヤの食べ過ぎは、下痢や腹痛を引き起こす可能性がある
- モロヘイヤにはシュウ酸といういうアクが含まれているため、アク抜きをしよう
- モロヘイヤには、ビタミンA、C、Eやカルシウム、カリウム、鉄分、食物繊維などが含まれている
モロヘイヤには毒性があるという噂は事実ですが、適切な知識と対策を行うことで、安全に美味しく食べることができます。
スーパーで売られているものは安全ですが、家庭菜園で栽培する場合は、特に注意しましょうね。
モロヘイヤは、適量を守って食べることで、健康や美容に良い効果をもたらしてくれる野菜です。
食べ過ぎには注意し、日々の食生活に上手に取り入れましょう。
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