サラダチキンは高タンパクでヘルシーなため、お弁当のおかずとしてとても人気があります。
しかし、「サラダチキンをお弁当に入れると腐る?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
サラダチキンは水分が多く、たんぱく質が豊富なため傷みやすい食品であり、腐るリスクがあります。
特に手作りや開封済みのものは注意が必要です。
ですが、サラダチキンをお弁当に入れる際、調理時や持ち運びのちょっとしたコツで安全に食べることができますよ。
この記事では、サラダチキンをお弁当に安全に使うコツや腐敗の見分け方を解説し、さらに美味しい味付けアレンジレシピ3選もご紹介します。
サラダチキンはお弁当に入れると腐る?
サラダチキンは傷みやすい食品のため、お弁当に入れる際、腐る危険性はあります。
特に、気温が高くなる時期は食中毒のリスクに注意が必要です。

市販サラダチキンなら、加熱済みで真空パックされているから、比較的安全じゃないのかな?
市販のサラダチキンは衛生的に管理されているため安全ではありますが、開封したり調理したりした後は、通常の鶏肉と同様に傷みやすくなるため要注意です。
また、手作りのサラダチキンは市販のものより腐るリスクが高いため、扱いには気をつけましょう。
サラダチキンは冷蔵保存が基本なので、常温で置いておくと菌が繁殖しやすくなってしまいます。そのため、お弁当に使う際は腐るのを防ぐ対策が必要です。
食中毒のリスクが高まる要因
細菌は温度が高いほど増殖しやすくなります。

お弁当は調理してから食べるまでに時間が空くため、常温に長時間放置されると菌が増えやすくなるよ
一般的に、お弁当が腐る目安は常温で約6~7時間と言われていますが、これはあくまで目安で、季節や環境によって大きく変わります。
水分が多い食品は細菌が繁殖しやすくなります。
サラダチキンは鶏肉を茹でたり蒸したりして作られるため、水分を多く含んでいるので、特に注意が必要です。
自家製サラダチキンの場合、低温調理などで中心部までしっかり火が通っていないと、食中毒菌が残る可能性があります。
市販のサラダチキンは基本的に加熱殺菌されていますが、開封後は空気中の雑菌が付着し、時間とともに増殖する可能性があるため、注意が必要です。
お弁当にサラダチキンを入れた持って行き方
サラダチキンをお弁当に入れて美味しく安全に食べるために、調理時や持ち運びの注意点や対策を解説します。
未開封の個包装サラダチキンは雑菌の混入がないため安全性が高いです。
それでは、順に見ていきましょう。
自家製の場合は、鶏肉の中心温度が75℃以上で1分以上加熱するようにしましょう。
特に低温調理や余熱調理の場合は、中心部まで火が通っているか確認することが重要です。
市販のものでも、お弁当に入れる際は一度再加熱する方がより安全です。

開封後のサラダチキンは電子レンジで60秒ほど加熱しよう
加熱したサラダチキンは、完全に冷ましてからお弁当箱に詰めましょう。
温かいまま詰めると、お弁当箱内で水蒸気が発生し、水滴となって菌が繁殖しやすくなります。
サラダチキンから出る水分は、雑菌繁殖の原因になります。
お弁当に入れる前に、キッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取りましょう。
調理前には必ず手を洗い、清潔な調理器具や容器を使用しましょう。お弁当箱も清潔なものを選び、よく乾かしてから使用してください。
お弁当を詰める際は、素手ではなく箸や使い捨て手袋を使用すると良いでしょう。
サラダチキンを他のおかずの接触させないようにしましょう。
おかずカップやバランで仕切って、汁気や味の混ざりを防ぎます。
抗菌食材である梅干しや大葉、わさび、生姜などを一緒に入れるのもおすすめです。
また、市販の「お弁当用抗菌シート」(わさび成分入りなど)をフタの下に敷くのも◎
保冷剤や保冷バッグを利用して、お弁当の温度が上がらないように工夫しましょう。
特に夏場は冷たい状態を昼まで保てるかどうかが重要なので、保冷剤を複数個使用するなど工夫しましょう。
ドレッシングなどの調味料をあらかじめ和えてしまうと、食材から水分が出て傷みやすくなります。
食べる直前にかけるように別添えにしましょう。
作ってから食べるまでの時間を短くすることが、食中毒予防の基本です。
サラダチキンは腐るとどうなる?
サラダチキンが腐ると、見た目・におい・触感・味に明らかな異常が現れます。
食中毒を防ぐためには、少しでも「おかしいな」と思ったら絶対に食べないことが大切です。
においが明らかにおかしい
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酸っぱい匂い
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アンモニア臭、腐敗臭
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いつもと違うツンとする刺激臭
表面がぬめっている、糸を引く
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触ってぬるぬる・ベタベタしている
色が変わっている
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通常はうすいピンク~白だが、腐敗していると灰色、黄土色、緑っぽい、黒ずみなどの変色が見られる
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表面に白い膜やカビのようなものが出ている
味が変
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酸っぱい・苦い・妙にツンとする
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口に入れた瞬間に「まずい」と感じる

味見はリスクがあるので、怪しい時点で口に入れないようにしよう!
袋がパンパンに膨らんでいる(未開封の場合)
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中でガスが発生していると、菌が繁殖しているサイン

手作り・開封済みのものは、水分と温度で菌が繁殖しやすくなるので要注意!
市販サラダチキンはそのままお弁当に入れても大丈夫?
コンビニ等の市販のサラダチキンを使うなら、「未開封」のものならそのままお弁当に入れてOKです。
事前に開封していたり、カットしたサラダチキンは、そのまま入れるのは危険な場合があります。
開封済みのものを使用するなら、朝しっかり加熱して冷まし、保冷剤+保冷バッグで対応し、食べるまでしっかり冷えた状態を保つようにしましょう。
サラダチキンは常温保存不可なので、持ち運び中は必ず保冷剤+保冷バッグを使用しましょう。
食べる直前に開けることで、雑菌の混入リスクが最小限になります。
コンビニ等で売っている「サラダチキン(パウチ型)」を丸ごとお弁当袋に入れるのが一番安全です。
もしお弁当に入れたい場合は、一度加熱し、しっかり冷ましてからお弁当に入れるようにしましょう。
そして、衛生的にカットして、保冷対策を万全にすることもお忘れなく!
手作りサラダチキンは腐るリスクが高い
手作りサラダチキンをお弁当に入れるときは、市販品より腐るリスクが高くなるため、しっかりとした衛生管理と保存対策がとても大切です。
- 保存料・真空パック処理がされていない
- 加熱が不十分だと内部まで菌が残る可能性
- 調理器具・手指・保存容器の衛生状態によって菌が入りやすい
そのため、市販品より腐りやすい、つまり食中毒リスクが高いという前提で考えましょう。
75℃以上で1分以上加熱が基本で、 生焼けにならないように中心部までしっかり火を通しましょう。

鶏肉にはカンピロバクターなどの食中毒菌がいる可能性があるため、厚生労働省は中心温度75℃で1分以上の加熱を推奨しています
前日にサラダチキンを作った場合は、冷蔵保存しておき、朝に再加熱して冷ましてからお弁当箱へ入れましょう。
できれば当日の朝作るとより安全です。
持ち運び時は、保冷対策を万全にしましょう。
安全で美味しい手作りサラダチキンレシピ
- 鶏むね肉…1枚(約250〜300g)
- 塩…小さじ1/2
- 砂糖…小さじ1/2
- 酒…大さじ1
- オリーブオイル…小さじ1
- おろししょうが…少々
- おろしにんにく…少々
作り方
1.鶏むね肉は皮を取り、フォークで両面に数カ所穴をあける

味が染みやすくなり、加熱ムラも防げるよ
2.調味料すべてをポリ袋に入れ、肉を加えてよく揉みこみ冷蔵庫で30分〜一晩漬け込む
3.鍋に湯を沸騰させたら火を止め、袋ごと鶏肉を入れてフタをして放置(30〜40分)

お湯の余熱でゆっくり加熱することでしっとりするし、安全に火が通るよ
4.取り出して粗熱を取り、清潔なまな板・包丁でスライス
抗菌効果を高める味付けアレンジ3選
お弁当におすすめな、抗菌効果を高める味付けを3つ紹介します。
梅干しのペーストを、サラダチキンの下味に混ぜます。
青じそと一緒に巻いてお弁当に入れましょう。
梅干しと青じそは抗菌食材としておすすめです!
サラダチキンの下味に酢、砂糖、生姜の千切りをプラスします。
火入れ後に軽く甘酢に漬けても◎
酢と生姜で菌の増殖を抑える効果がありますよ。
サラダチキンの下味にわさびをほんのり加えます。
食べる直前にわさびマヨやポン酢で和えても◎
わさび成分は強力な防腐成分ですよ。
まとめ
- サラダチキンは傷みやすいため、お弁当に入れると腐る可能性はある
- 手作りのサラダチキンは、市販のものより腐るリスクが高い
- サラダチキンをお弁当に入れるときは、しっかり加熱し、冷まして水気を切ってからお弁当箱に詰めよう
- 抗菌食材や抗菌シートを使い、保冷対策をしよう
- サラダチキンは腐ると見た目やにおいに変化が現れるため、少しでも違和感があったら食べないようにしよう
- 市販サラダチキンは、未開封のものならそのままお弁当に入れることができる(保冷対策必須)
- 手作りする場合は、中心までしっかり加熱し、食中毒を防ごう
- 抗菌食材を使った味付けをすると、食中毒対策になるのでおすすめ
サラダチキンは手軽で高タンパクなおかずとして人気ですが、お弁当に入れる際は腐るリスクに十分注意が必要です。
特に夏場や長時間の常温保存では、手作りや開封済みのものは避け、未開封の市販品を使用するほうが安全ですよ。
また、抗菌食材を使ったアレンジレシピは、工夫次第で安全性も味わいも両立できるのでおすすめです。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、毎日のお弁当作りに役立ててくださいね。
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