卵焼きおにぎりは、子どもから大人まで幅広く好まれていますよね。我が家の子供たちも大好きなおにぎりのひとつです。
しかし、卵焼きおにぎりは、お弁当で持って行くと腐るのか気になる方も多いのではないでしょうか。
卵焼きおにぎりは水分が多いため、お弁当に入れると腐るリスクはあります。
そこで、卵焼きおにぎりを安全に持って行くための作り方や、腐りにくくするアレンジレシピを紹介したいと思います。
腐ったときの見分け方、日持ちの目安も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
食中毒予防のポイントをしっかり押さえて、卵焼きおにぎりを安全に持ち運びましょう。
卵焼きおにぎりはお弁当にすると腐る?
卵焼きおにぎりは、時間が経つと腐る可能性があります。
特に卵焼きは、水分が多くタンパク質も含まれるため、菌が繁殖しやすく傷みやすい食材です。
特に夏場は細菌の繁殖が活発になるため注意しましょう。
卵焼きおにぎりが腐る理由
卵焼きおにぎりが腐る理由は、主に水分です。
ふんわり仕上げた卵焼きは水分を多く含んでおり、菌が繁殖しやすい環境になります。
また、おにぎりのごはんにも水分が多く含まれているため、卵焼きと一体化させると、さらに腐敗リスクが高まります。

とくに直に卵焼きをご飯に埋め込んだり巻いたりすると、空気の通りが悪くなり、菌の繁殖に適した環境ができてしまうよ
そして、卵焼きが熱いうちにラップしたり握ったりすると、蒸気がこもり、菌の繁殖温度帯(20〜40℃)になりやすくなります。
通常、手作りおにぎりは、12時間(半日)程度が消費期限とされています。
卵焼きが入っている場合は、さらに短くなると考えた方が良いでしょう。
特に気温の高い夏場は、数時間で傷んでしまうこともありますよ。
卵焼きおにぎりの安全な持って行き方
お弁当にした卵焼きおにぎりを、安心して美味しく食べたいですよね。
安全に持ち運ぶためのポイントを順番に見ていきましょう。
卵焼きは中までしっかり火を通しましょう。
とろとろ半熟状態はNGです。
特に、厚焼き卵の場合は火が通りにくいため、中心温度が75℃以上で1分以上加熱しましょう。
卵焼きを作った後すぐにラップに包んだり、おにぎりに混ぜるのは避けましょう。
温かいまま握ると、蒸れて菌が繁殖しやすくなります。
粗熱を取り、しっかり冷ました状態で握ることで、蒸気による雑菌繁殖を防げます。

炊きたてのご飯ではなく、やや冷めたご飯を使うのもポイントだよ
素手で握るのは菌が移る可能性があるため、ラップや手袋を使うのがおすすめです。
空気に触れると菌が繁殖しやすくなるため、ラップでしっかり包んだり、密閉性の高い容器に入れたりしましょう。
保冷バッグ+保冷剤は必須です。夏場は特に保冷剤を多めに入れておきましょう。
ステンレス製の弁当箱は保冷効果が高くおすすめです。
卵焼きおにぎりの日持ちは?
卵焼きおにぎりの日持ちは、保存状態や気温、作り方によって大きく異なります。
こちらを参考にしてくださいね。
状況 | 日持ちの目安 |
---|---|
常温(夏場) | 2〜3時間以内 |
常温(春秋) | 4〜5時間程度 |
保冷バッグに入れた場合 | 4~6時間程度 |
冷蔵保存 | 約1日 |
冷凍保存 | 1週間程度(ただし卵焼きの食感は落ちる) |
卵焼きは腐るとどうなる?
卵焼きは腐ると見た目や臭い、味に変化が現れます。
酸っぱい臭い、アンモニア臭、生臭いにおいがしたら腐っています。
表面がヌルヌルしていたり、白っぽくカビのようなものが生えている場合はNG。
酸味や苦味、いつもと違う味がしたらすぐに吐き出して口をゆすいでください。

腐った卵焼きを食べると、食中毒(サルモネラ菌など)になる可能性があります
腹痛、下痢、発熱などの症状が現れるため、違和感があれば食べずに処分しましょう
腐りにくい卵焼きおにぎりのアレンジレシピ
少しの工夫で、卵焼きおにぎりを腐りにくくすることができます。
ここでは、食中毒予防にもなるおすすめのアレンジを紹介します。
酢には抗菌作用があるため、酢飯にすると日持ちがよくなります。
甘酢卵焼きを作るのもおすすめですよ(酢+砂糖+塩を混ぜて卵に加える)。
梅干しには強い抗菌効果があり、中心に入れると傷みにくくなります。
甘い卵焼きとの相性も抜群ですよ。
以下では、詳しいレシピを2つご紹介します。
- 梅風味卵焼きおにぎり
- 生姜入り卵焼きおにぎり
ぜひ、作ってみてくださいね♪
抗菌効果アップ!梅風味卵焼きおにぎり
抗菌効果のある梅干しを卵焼きとご飯の両方に梅の風味を加えることで、より傷みにくくなりますよ。
- 卵:2個
- だし汁:大さじ1(顆粒だしでもOK)
- 梅肉:小さじ1/2〜1(市販の練り梅でもOK)
- ご飯:おにぎり1個分
- 梅干し(刻んだもの、または梅酢):少量
- 塩:少々
- (お好みで)大葉:1枚
作り方
1.卵を溶きほぐし、だし汁、塩、梅肉を加えてよく混ぜる。

フライパンで通常の卵焼きを作る要領で焼こう!
2.焼きあがったら、粗熱を取り、おにぎりに合う大きさにカットする。
3.温かいご飯に、刻んだ梅干し(または梅酢少々)を混ぜて冷ます。
4.ご飯を広げ、中央に冷ました卵焼きを乗せて握る。

お好みで大葉を挟むと、風味と抗菌効果がアップするよ!
香りも味も◎!生姜入り卵焼きおにぎり
生姜には抗菌作用と体を温める効果があります。夏場でもさっぱりと食べられます。
- 卵:2個
- だし汁:大さじ1
- おろし生姜:小さじ1/2
- ご飯:おにぎり1個分
- 醤油:少々
- ごま油:少(お好みで)刻みネギ、いりごま
作り方
1.卵を溶きほぐし、だし汁、おろし生姜、醤油、ごま油を加えてよく混ぜる。
2.フライパンで卵焼きを焼いて粗熱を取り、カットする。
3.ご飯を広げ、冷ました生姜卵焼きを乗せて握る。
お好みで刻みネギやいりごまを混ぜ込むと、風味と食感が良くなりますよ。

ご飯に少量の酢を混ぜるのもおすすめだよ♪
まとめ
- 卵焼きおにぎりは、水分が多いため腐るリスクが高い。
- 卵焼きはしっかり加熱し、調理後はしっかり冷ましてから握ろう
- 持ち運ぶときは保冷剤+保冷バッグを活用しよう。
- 日持ちは、夏場は2~3時間、春秋は4~5時間、保冷バッグで4~6時間
- 卵焼きは腐ると酸っぱい臭いがしたり、見た目や味にも変化が現れる
- 卵焼きおにぎりが腐りにくくなる工夫として、酢や梅干しを使うのがおすすめ
- アレンジレシピとして「梅風味卵焼きおにぎり」「生姜入り卵焼きおにぎり」を紹介
卵焼きおにぎりは、作り方や持ち運びを気を付けることで腐るリスクを減らすことができます。
大切なのは、無理なく衛生的に作り、適切な温度管理をすることです。
今回ご紹介した方法を実践して、安心して卵焼きおにぎりをお弁当に入れて持って行きましょう。
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