温野菜をお弁当に取入れると、彩りが豊かになり健康にも良いですよね。
しかし、「温野菜をお弁当に入れると腐る?」「安全な持って行き方を知りたい」という方は多いのではないでしょうか。
温野菜は生野菜に比べると傷みにくいですが、条件によっては腐る可能性は十分にあります。
そこで、温野菜をお弁当に入れたときの安全な持って行き方と、腐るのを防ぐための対策を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
また、前日に作り置きした温野菜を安全にお弁当に入れるコツやレシピ、夏場のお弁当に温野菜を入れるポイントもお伝えします。
温野菜を入れたお弁当の持って行き方
温野菜を入れたお弁当を持って行く際は、腐るのを防ぐ対策をすると安心安全ですよ。
温野菜をお弁当に入れる際に最も重要なのは、「菌を増やさない」ことです。
調理時や詰め方、持ち運びの際に、腐るのを防ぐためのポイントがありますよ。
手順とポイントを守って、安全に美味しくいただきましょう。
調理のポイント
温野菜をお弁当に入れるとき、調理のポイントは4つあります。
生の野菜には様々な菌が付着している可能性があります。
必ず中心までしっかりと加熱し、菌を死滅させましょう。
軽く茹でるだけでなく、蒸したり、炒めたりするのも有効ですよ。
温かいままお弁当箱に詰めると、容器内で結露が発生し、水分が菌の繁殖を促します。
加熱後、風通しの良い場所で完全に冷ましてから詰めましょう。
加熱後の野菜に残った水分も、菌の繁殖の原因になります。
茹でた野菜はザルにあげ、しっかりと水気を切りましょう。
キッチンペーパーで優しく拭き取るのも効果的ですよ。
梅干し、酢、生姜、ニンニクなど、殺菌効果のある食材と一緒に調理したり、添えたりするのも有効な対策です。
ドレッシングも、お酢やレモン汁をベースにしたものを選ぶと良いでしょう。
ただし、食べる直前にかけるのがおすすめです。
詰める際のポイント
温野菜をお弁当に詰める際のポイントは3つあります。
お弁当箱は使用前にしっかりと洗い、完全に乾燥させてから詰めましょう。
容器の底に抗菌シートや、水分を吸収するシートを敷くのも有効です。
他のおかずと直接触れないように、カップや仕切りを活用して詰めましょう。
持ち運びのポイント
温野菜をお弁当に入れて持ち運ぶ際のポイントは2つあります。
温野菜が完全に冷めたら、保冷剤と一緒に保冷バッグに入れて持ち運びましょう。
お弁当の温度を低く保つと、食中毒菌の増殖を防げて安心です。
直射日光の当たる場所や、高温になる場所での保管は避けて、食べる直前まで涼しい場所に保管しましょう。
可能であれば、仕事場や学校の冷蔵庫などで保管するとベストです。
持ち運び時間を短くし、できるだけ早めに食べるようにしましょう。
時間が経つほど菌が増殖するリスクが高まります。
温野菜はお弁当に入れると腐る可能性あり
温野菜をお弁当に入れると、条件によっては腐る可能性は十分にあります。
生野菜に比べて火を通してある分、菌は死滅していますが、その後の取り扱いによって菌が繁殖しやすくなる要因があるため注意が必要です。
温野菜がお弁当で腐りやすくなる主な理由
温野菜をお弁当に入れたとき、腐るのには要因があります。
水分
加熱後も野菜には水分が含まれており、これが菌の繁殖を促します。
温度
温かいままお弁当箱に詰めると、容器内で結露が発生し、湿度が高くなり、菌が増えやすい環境になります。
また、常温で長時間放置すると、菌が増殖するのに適した温度帯になってしまいます。
栄養
温野菜は菌にとって栄養源となります。
調理・冷却不足
加熱が不十分だったり、粗熱が完全に取れていなかったりすると、菌が残っていたり、繁殖しやすい温度帯が長く続いたりします。
お弁当におすすめの温野菜
お弁当におすすめな温野菜を活用しましょう。
- ブロッコリー: 茹でる、蒸すなど。小房に分けておけば食べやすい
- 人参: 茹でる、炒めるなど。スティック状や薄切りなど、様々な形状で。
- パプリカ: 炒める、グリルするなど。彩りも良く、栄養満点。
- インゲン: 茹でる、炒めるなど。筋を取り除いておくと食べやすい。
- かぼちゃ: 煮る、焼くなど。甘みがあり、子供にも人気。
- きのこ類: 炒める、レンジ加熱など。食物繊維も豊富。
前日に作り置きした温野菜をお弁当に入れるコツ
前日に作った温野菜をお弁当に入れるときは、「傷みにくく、安全に」が大事です。
作り置きした温野菜は、必ず冷蔵保存し、お弁当に詰めるときは冷たいままのものか、再加熱して冷ましてから入れましょう。
以下のポイントを守れば、安心してお弁当に入れられますよ!
しっかり火を通す
- 野菜は中までしっかり加熱して火を通しましょう。
- 特に根菜(にんじん・かぼちゃなど)は生煮えにならないよう注意。
水気をしっかり切る・拭き取る
- 水分は傷みのもとになるので、加熱後はしっかり冷ましましょう。
- キッチンペーパーなどで水分をふき取ってから保存します。
しっかり冷まして冷蔵保存
- 加熱した後は常温で粗熱をとり、完全に冷めてから保存容器へ入れ、冷蔵保存しましょう
- お弁当に詰めるときも、冷蔵庫から出してすぐ詰め、詰めてからも常温放置はNG。
保存容器は清潔に!
- 保存容器はしっかり洗って乾かした清潔なものを使ってください。
- 密閉容器やジップロックでもOK。
お弁当に詰めるときは「冷たいまま」か「再加熱→冷ます」
- 再加熱して詰めたい場合は、再加熱→冷ます→詰めるの順で。
- もしくは、冷蔵庫から出してそのまま冷たいまま詰めてもOK(夏場は特に安全)。
味付けはシンプル or 酸味・塩気を活用
- マヨ系や生ドレッシングは避ける(腐りやすい)
- 醤油・塩・酢・ごま油など、保存に向いた調味料を使うと◎
保冷剤・保冷バッグを使う
- 気温が高い日は、お弁当の上下に保冷剤を入れると安心!
- 保冷バッグ+保冷剤のセットがベスト。
レンジで簡単!作り置き温野菜のレシピ
材料(2〜3日分)
- ブロッコリー 1/2株
- にんじん 1/2本
- かぼちゃ 1/8個
- パプリカ(赤・黄) 各1/4個
- スナップえんどうやアスパラなどもお好みでOK
手順
- ブロッコリーは小房に分け、にんじん・かぼちゃは5mm幅の薄切り、パプリカは細切りにします。
- 耐熱容器に野菜を並べて軽くラップをし、電子レンジ600Wで3〜5分程度加熱。
(野菜の種類や量により調整してください。火が通ればOK) - 粗熱を取ってから保存容器へ。完全に冷めてからフタをします。
- 冷蔵庫で保存可能。冷凍も可(1週間程度)。
傷みにくい味付けレシピ
特に気温が高くなる季節は「傷みにくい=菌が繁殖しにくい味付け」がポイントです。
基本は、塩気・酢・油(ごま油など)・加熱をうまく使うことですよ!
温野菜の傷みにくい味付けレシピを5つ紹介します。
材料
ブロッコリー、にんじん、もやしなど(加熱済み)
調味料:ごま油 小さじ1、醤油 小さじ1、塩 少々、白ごま 少々、おろしにんにく(チューブ可)ほんのちょっと
ポイント:にんにく+油+塩分で保存性UP&風味抜群!
材料:パプリカ、ブロッコリー、カリフラワーなど
調味料:ポン酢 大さじ1、ごま油 小さじ1、白ごま(お好み)
ポイント:酢+油=酸と油のダブルバリアで菌が繁殖しにくい!
材料:じゃがいも、にんじん、いんげんなど
調味料:塩昆布 ひとつまみ〜お好み、ごま油 小さじ1、白ごま 少々
ポイント:塩昆布の塩分と旨味で傷みにくく、味もよくなじむ!
材料:アスパラ、ズッキーニ、かぼちゃなど
調味料:醤油 小さじ1、レモン汁 小さじ1、オリーブオイル 小さじ1
ポイント:レモンの酸で雑菌を抑えつつ、爽やかな味わいに。
材料:茹でたなす、ピーマン、かぼちゃなど
調味料:濃縮めんつゆ(3倍) 小さじ1〜、おかか ひとつかみ、ごま油 or サラダ油 少々
ポイント:かつお節は水分を吸ってくれるので傷みにくくなる!
夏場のお弁当に温野菜を入れても大丈夫?
夏場のお弁当の温野菜は傷みやすいですが、工夫次第で入れることができます。
以下に、夏でも温野菜を安全にお弁当に入れるためのコツをまとめました。
しっかり火を通す
中途半端な加熱はNG!菌の繁殖リスクがあるので、中までしっかり加熱しましょう。
味付けは「傷みにくい系」で!
酢・塩・醤油・ごま油・おかか・レモン汁などの「抗菌作用」のある調味料を使いましょう。
マヨネーズ・生ドレッシングは傷みやすいから避けましょう。

上で紹介した「傷みにくい味付けレシピ」使えるよ!
水気をしっかり切る&冷ます
水分は腐敗のもと。加熱後はキッチンペーパーで余分な水分を取りましょう。
詰めるときは必ず完全に冷めてからにしましょうね。
お弁当の保冷対策を忘れずに!
保冷剤は多めに入れるのがおすすめです。保冷バッグも必ず使いましょう。
まとめ
- 温野菜をお弁当に入れて持って行くときは、腐るのを防ぐ対策をしよう
- 温野菜をお弁当に入れる際は、しっかりと加熱し、粗熱を取り、水気を切ることが基本
- 持ち運ぶときは保冷剤を活用して、保冷対策をしよう
- 温野菜は生野菜に比べて傷みにくいが、腐る可能性はある
- 前日に作り置きした温野菜は、しっかり冷まして冷蔵保存しておこう
- 夏場のお弁当を持ち運ぶときは、しっかり加熱し、保冷対策をしよう
温野菜をお弁当に入れて持って行くときは、腐るのを防ぐ対策をしておくと安心ですよ。
私は毎日お弁当を作りますが、作り置きをよく活用します。朝の時短になるのでおすすめですよ。
温野菜をお弁当に入れて、栄養満点のお弁当にしましょう♪
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