「牡蠣は傷みやすい」「食中毒が心配」といったイメージもあり、お弁当に入れて大丈夫なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
牡蠣をお弁当に入れる場合、生牡蠣はNGですが、しっかり加熱されたものであれば、お弁当に入れても大丈夫です。
この記事では、お弁当に牡蠣を入れるときの安全に持ち運ぶコツを解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
カキフライをお弁当に入れるときのポイントや、「夏場は大丈夫?」「前日の作り置きはOK?」など気になることもまとめました。
後半では、お弁当でも安心して食べられる牡蠣レシピや傷みにくい工夫も掲載していますので、ぜひ最後までご覧くださいね♪
牡蠣はお弁当に入れても大丈夫?

牡蠣をお弁当に入れる場合、生牡蠣はNGで、しっかり加熱調理されたものに限り可能です。
お弁当に牡蠣を入れるときは腐るのを防ぐためにも、加熱調理や冷まし方、持ち運び方に注意しましょう。
夏場は食中毒リスクが高くなるため、保冷対策を万全にし、早めに食べるなどの工夫が必要になってきます。
生牡蠣はお弁当にNG
生牡蠣をお弁当に入れるのは非常に危険です。
ノロウイルスや腸炎ビブリオのリスクがあります。
また、常温保存中に雑菌が繁殖しやすいことや、冷めると生臭さが増し、食感も悪くなることも、お弁当に生牡蠣を入れないほうが良い理由です。
生食用の牡蠣であっても、加熱しないままの状態ではお弁当に入れないようにしましょう。
お弁当にはしっかり加熱調理した牡蠣にしよう
加熱調理した牡蠣であれば、しっかり中まで火を通し、冷ましてからお弁当に詰めれば基本的に大丈夫です。
ノロウイルスは加熱によって死滅するため、中心部までしっかり加熱すれば食中毒のリスクを減らすことができます。

中心温度85℃以上で90秒以上の加熱が目安だよ!
お弁当に入れるときは、しっかり冷まして、特に夏場は保冷剤を一緒に持って行きましょう。
牡蠣が腐るとどうなる?傷んだ牡蠣の見分け方

牡蠣が腐ると見た目や匂いに変化が現れます。
牡蠣やカキフライが腐ると、以下のような状態になるので要注意ですよ。
- 異常に酸っぱい匂い、アンモニア臭
- 変色(灰色・緑色・茶色など)
- ドロッとした粘り
- 表面に白いカビのようなものがある
食べる前に「いつもと違う」と感じたら、食べないようにしましょうね。
ノロウイルス感染の場合は、非常に感染力が強く家族にもうつる可能性が高いので、気を付けましょう。
カキフライはお弁当に入れても大丈夫?
カキフライは加熱調理されているため、牡蠣料理の中では比較的お弁当に適しています。
- 揚げたてをよく冷ましてから詰める
- 水分はしっかり切る(油切りも大切)
- ソースは別添えにする
- 衣が湿気ないように工夫する(ワックスペーパーや仕切り)
カキフライは次の日のお弁当に入れても大丈夫?

カキフライを次の日のお弁当に入れてもいいかな?
前日に揚げたカキフライを入れる場合は、再加熱(中心までしっかり)してから、再び冷まして詰めましょう。
電子レンジ加熱後、アルミホイルなどに包んでトースターで表面をサクッと仕上げるのもおすすめですよ。
夜に作って冷蔵保存→朝にそのまま詰めるのは傷みやすいので避けましょう。
次項では、牡蠣やカキフライをお弁当に入れて安全に持ち運ぶポイントを、詳しく解説します。
お弁当に牡蠣やカキフライを安全に入れるコツ

牡蠣やカキフライはお弁当に入れても大丈夫な食材ですが、扱いを誤ると食中毒のリスクが高まってしまいます。
ここでは、牡蠣やカキフライをお弁当に入れて安全に持って行くためのコツを詳しく解説します。
牡蠣の中心部まで85℃以上で90秒以上加熱します。
カキフライの場合は、油の温度を180℃程度に保ち、衣がしっかり色づくまで揚げてくださいね。
調理前に牡蠣を真水で振り洗いしてぬめりを取ると、雑菌の繁殖を防ぎやすくなりますよ。
加熱不足の牡蠣はノロウイルスや腸炎ビブリオのリスクがあるため、絶対に避けましょう。
熱いまま詰めるのはNGです。結露で菌が繁殖します。
牡蠣の調理後は、しっかりと冷ますことが大切ですよ。
カキフライはキッチンペーパーに置いて油切りしながら冷まします。
保冷剤を使って冷ますのもおすすめです。

中途半端に温かい状態で弁当箱に入れると、菌が繁殖しやすくなるため注意しよう!
水分・油分をしっかり取り除き、他のおかずと仕切るのが基本です。
カキフライの下にワックスペーパーや揚げ物用カップを敷いたり、他のおかずと直接触れないよう仕切りカップを使用しましょう。
ご飯の上に直接置くと、蒸気でベチャつくことがあるので控えたほうが良いですよ。

ソースはかけずに別容器で持参しよう
衣のべちゃつきを防ぐためにも、湿気対策が大切です。
特に夏場は保冷対策が必須です。
保冷剤(複数)を弁当箱の上下に入れ、保冷バッグに入れて持ち運ぶのがおすすめですよ。
職場や学校に冷蔵庫があれば、到着後すぐ冷蔵保管すると◎
夏場は調理から6時間以内を目安に食べきるようにしましょう。
腐るのを防ぐために、殺菌効果のある梅干し・大葉・お酢などを活用するのもおすすめです。
夏場に牡蠣やカキフライをお弁当に入れるのは危険

夏場のお弁当に牡蠣やカキフライを入れるのは、食中毒のリスクが非常に高いため、おすすめできません。
牡蠣は高タンパクで高水分なため、夏のお弁当に入れると腐る危険性大です。
もしどうしても夏場のお弁当に牡蠣を入れたいときは、保冷対策を万全にするなど細心の注意を払いましょう。
- カキフライはもちろん、牡蠣を使った全てのおかずは、中心温度85〜90℃で90秒以上加熱する。生や半生は絶対に避ける
- カキフライは、揚げたてを冷ます過程で菌が増殖する可能性があるため、調理後は素早く粗熱を取り、完全に冷めてからお弁当に詰める
- お弁当箱には必ず保冷剤を複数個入れ、お弁当箱の上下に配置するなどして、全体をしっかり冷やす
- お弁当箱ごと保冷バッグに入れ、外気温の影響を減らす
- 職場や学校では、冷蔵庫に入れて保存できるとベスト
腐りにくい牡蠣お弁当アレンジレシピ3選

ここでは腐りにくくてお弁当に最適な牡蠣レシピを3つ紹介します。
冷めても美味しく食べられるおかずなので、おすすめです。
- 牡蠣の佃煮風
- 味噌漬け焼き牡蠣
- カキフライサンド
ポイントは「しっかり加熱」「味付けで防腐」「水分を抑える」の3つです。
牡蠣はお弁当に入れるには注意が必要な食材ですが、加熱+濃い味付け+水分を抑えるという工夫をすれば、安全かつおいしく楽しめますよ。
食中毒予防を意識しながら、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
濃い味と生姜で防腐効果!牡蠣の佃煮風
濃いめの味付けで腐りにくく、ご飯との相性も抜群です。
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牡蠣(加熱用)…200g
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醤油…大さじ2
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酒…大さじ2
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みりん…大さじ1
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砂糖…小さじ1
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生姜の千切り…1片分
作り方
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牡蠣は塩水で洗ってから水気をふき取る
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鍋に酒と生姜を入れて沸騰させ、牡蠣を加える
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色が変わったら醤油・みりん・砂糖を加え、弱火で煮詰める
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汁気が少なくなるまでじっくり煮たら完成

生姜の抗菌作用で腐りにくくなるよ
煮詰めて水分を飛ばすことで雑菌繁殖を防止しよう!
味染みバツグン!味噌漬け焼き牡蠣
味噌の防腐効果としっかり焼くことでお弁当に入れても安心です。味がぼやけず、冷めてもおいしい一品ですよ。
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牡蠣(加熱用)…150g
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味噌…大さじ2
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みりん…小さじ2
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砂糖…小さじ1
作り方
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牡蠣を洗って水気をしっかり拭き取る
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味噌・みりん・砂糖を混ぜて味噌床を作る
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ポリ袋に牡蠣と味噌床を入れて軽く揉み、半日〜一晩冷蔵庫で漬ける
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味噌を軽くふき取り、フライパンで焼く(中火で両面しっかり焼く)

味噌の塩分と発酵成分による抗菌作用を活用してるよ
焼いて水分を飛ばすことで日持ちアップ♪
冷めても美味しい!カキフライサンド
フライの揚げ油とパンが乾燥を防ぎつつ、ソースを別添えにすれば湿気も抑えられます。
冷めてもおいしく、持ち運びやすいですよ。
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カキフライ…4個
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食パン(8枚切り)…4枚
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キャベツ(千切り)…適量
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バターまたはマヨネーズ…適量
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とんかつソース…別容器に入れて持参
作り方
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カキフライは揚げた後しっかり冷まし、油を切っておく
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パンは軽くトーストして、バターまたはマヨネーズを塗る
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キャベツ、カキフライをはさみ、ラップできっちり包む
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食べる直前にソースをかけて食べるのがベスト

パンが水分を吸収しやすく、他のお弁当箱より温度上昇を抑えやすいよ
カキフライとパンを別々に持っていき、食べる直前にサンドイッチにするとより安全です。
まとめ

牡蠣やカキフライはしっかり加熱し、冷ましてから詰めればお弁当に入れても基本的には大丈夫です。
しかし、非常に傷みやすく食中毒のリスクが高い食材です。夏場は、わずかな温度上昇や水分残りで雑菌が繁殖しやすいため、お弁当に入れるのは避けるほうが良いでしょう。
安全第一で、牡蠣のおいしさを上手に取り入れてくださいね。




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