蒸し鶏はヘルシーで冷めても美味しいおかずですが、お弁当に入れても大丈夫なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
蒸し鶏はお弁当に入れる場合、注意しないと腐る可能性があります。
しかし、水分対策や保冷対策などをしっかり行えば、蒸し鶏をお弁当に入れても安全に持ち運ぶことができますよ。
この記事では、蒸し鶏をお弁当に入れても大丈夫な理由と、そのために必要な注意点、さらにアレンジレシピまで詳しく解説します。
安心して美味しい蒸し鶏弁当を楽しみましょう♪
蒸し鶏はお弁当に入れても大丈夫?

蒸し鶏はお弁当に入れても大丈夫なのか、気になりますよね。
蒸し鶏は、正しく扱えばお弁当に適したおかずです。
蒸し鶏がお弁当向きな理由を見ていきましょう。
蒸し鶏は加熱調理の中でも比較的じっくりと熱が入る方法です。
中心部までしっかりと加熱されるため、雑菌の繁殖リスクが低くなります。
特に鶏むね肉や鶏もも肉は、完全に火が通っていることが重要なので、蒸し料理は衛生面でも安心ですよ。
蒸し鶏は茹で鶏と違い、余分な水分が少ないため、お弁当に詰めた後でも水っぽくなりにくいというメリットがあります。

水気が少ないと雑菌の繁殖を抑えることができるよ
蒸し鶏は調味料がしっかりと染み込みやすく、冷めてもパサつきにくい特徴があります。
冷めた状態で食べるお弁当には、まさにぴったりな食材ですよ。
蒸し鶏をお弁当に入れたとき腐るリスク
蒸し鶏は適切に調理・保存すれば、安全にお弁当に入れることができます。
ただし、「常温で長時間放置」「水分を多く含んだ状態で密閉」などの条件が重なると、腐るリスクが高まります。

鶏肉はタンパク質が豊富なため、細菌が繁殖しやすい食材の一つだよ
お弁当箱内が蒸れることで雑菌が繁殖しやすくなるので要注意です。
蒸し鶏をお弁当に使う場合は、必ず「しっかり冷ます」「水気を拭く」「保冷対策をする」といった対策をしましょう。
また、においや見た目、ぬめりなど異常を感じた場合は、食べるのは控えてくださいね。
蒸し鶏は腐るとどうなる?
蒸し鶏は腐ると匂いや見た目などに変化が現れます。
酸っぱい匂いやアンモニア臭がしたり、生臭さが強まります。
肉の色が白っぽかったり、加熱された鶏肉特有の色から、灰色がかったり、緑色や黒っぽい斑点が出たりと、不自然な色に変わります。
また、表面に、触るとわかるほどの異常なぬめりや粘り気が出たり、肉の表面に白い、または緑色などのカビが生えることがあります。
新鮮な蒸し鶏のような弾力がなくなり、べたつきやドロっとした感触になります。
組織が崩れ始め、指で押すと簡単に形が変わるほど柔らかくなることもあります。
蒸し鶏をお弁当に入れて安全に持って行くコツ

安全に蒸し鶏をお弁当に使うためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
自宅で蒸し鶏を作る場合、鶏肉は中心部までしっかり加熱しましょう。
鶏肉にはカンピロバクターなどの食中毒菌がいる可能性があるので、中心温度75℃で1分以上の加熱が推奨されています。
熱々の状態でお弁当箱に詰めると、蒸気がこもって内部が高温多湿になり、雑菌が繁殖しやすくなります。
蒸し鶏を調理した後は、粗熱を取ったうえでしっかり冷ましてから詰めるようにしましょう。
扇風機や保冷剤を使って早めに冷ますのが効果的です。
表面の水分は、雑菌の温床になります。
蒸し鶏を保存する際や詰める前には、キッチンペーパーなどでしっかり水気を取りましょう。
また、保存の際には密閉容器に入れて冷蔵するのが鉄則です。
梅干しや酢、カレー粉、生姜など、抗菌作用が期待できる調味料で味付けをするのもおすすめです。
ごま油や少量の塩分で味を調えるのも良いでしょう。
特に夏場は、普段より少し味を濃いめにすると傷みにくくなります。
ポン酢など汁気のあるドレッシングで和える場合は、食べる直前にかける形式にするか、少量で煮絡めるなどして汁気をなくしましょう。
可能であれば、メインのおかずとして別の仕切りやカップに分けて詰めると、他のおかずに匂いや水分が移るのを防げます。
前日の蒸し鶏をお弁当に入れるコツ

前日に作った蒸し鶏を翌日にお弁当に入れるのは、忙しい朝にはとても便利ですよね!
しかし、鶏肉は特に食中毒のリスクが高まりやすい食材なので、前日の蒸し鶏をお弁当に入れるときは徹底した対策が必要です。
前日に作った蒸し鶏も安全に、そして美味しくお弁当で楽しむためのポイントを解説します。
中心部までしっかり加熱
蒸し鶏を作る際、鶏肉の中心部までしっかり加熱しましょう。
透明な肉汁が出て、ピンク色の部分が一切ない状態が目安です。家庭での調理の場合、特に厚みのある部分は注意が必要です。
調理後の素早い冷却
調理後はしっかり冷ましましょう。これが食中毒菌の増殖を防ぐカギです。
蒸し鶏が完成したら、すぐに清潔なバットやお皿に広げて、表面積を増やし、素早く粗熱を取りましょう。
扇風機の風を当てたり、保冷剤を下に敷いたりして冷ますのもおすすめです。
冷たい状態で詰める
冷蔵庫から出した冷たい状態の蒸し鶏を、そのままお弁当箱に詰めます。
夏場は特に、保冷剤を複数個お弁当箱の上下に配置し、保冷バッグに必ず入れましょう。
職場や学校では、可能であれば冷蔵庫に入れるか、直射日光が当たらない涼しい場所に保管しましょう。
傷みにくい!お弁当向け蒸し鶏アレンジレシピ3選

蒸し鶏にひと工夫加えることで、見た目も味も満足度の高いお弁当が完成しますよ。
ここでは、簡単で美味しく、かつ傷みにくいアレンジレシピを3つ紹介します。
- 梅しそ蒸し鶏
- カレー風味蒸し鶏
- 蒸し鶏とパプリカの中華風マリネ
どれも冷蔵保存が可能で、作り置きにもぴったりです。
梅しそ蒸し鶏
材料(2人分)
- 蒸し鶏(むね肉) 100g
- 梅干し 1個
- 大葉 2枚
- 白ごま 小さじ1
作り方
1.蒸し鶏は手で食べやすく裂いておく
2.梅干しは種を取り除き、包丁で細かく叩いてペースト状にする
3.大葉は千切りにし、すべてをボウルで和える
4.仕上げに白ごまを振って完成

梅干しの塩分と酸味、大葉の香りが蒸し鶏に染み込み、暑い季節にもさっぱりと食べられるよ
カレー風味蒸し鶏
材料(2人分)
- 蒸し鶏 100g
- カレー粉 小さじ1
- オリーブオイル 小さじ1
- 塩 少々
- こしょう 少々
- レモン汁 少々(お好みで)
作り方
1.蒸し鶏を一口大に切る
2.カレー粉、塩、こしょう、オリーブオイルで和える
好みに応じて、レモン汁を加えると爽やかさがプラスされますよ。

カレー粉に含まれるターメリックには抗菌・抗酸化作用があるよ
味がしっかりしているので冷めても美味しい♪
蒸し鶏とパプリカの中華風マリネ
材料(2人分)
- 蒸し鶏 100g
- 赤パプリカ 1/4個
- 黄パプリカ 1/4個
- 酢 大さじ1
- 醤油 小さじ2
- ごま油 小さじ1
- 砂糖 小さじ1
作り方
1.パプリカを細切りにしてレンジで軽く加熱し、蒸し鶏と合わせて調味料で和える
2.冷蔵庫で30分ほど寝かせると、味が馴染んで美味しさアップ!

酢とごま油でさっぱりした中にもコクがある味わいに♪
彩り豊かで見た目にも美しく、野菜とタンパク質が一度に摂れるバランスの良い一品になるよ
まとめ
蒸し鶏は、正しく調理・保存すればお弁当にも安心して使える食材です。
火の通りが良く、冷めても美味しく、アレンジの幅も広いのが魅力ですよ。
特に、抗菌効果のある食材や調味料をうまく活用することで、夏場でも傷みにくい安全なお弁当が作れるので、ぜひ試してみてくださいね♪




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