ラーメン好きにとって欠かせない存在である「かんすい」。

ラーメンのかんすいは体に悪いの?
腹痛や下痢の原因になるってほんと?
通常の量であれば、ラーメンに含まれるかんすいは安全であり、体に悪い影響を与えることはほとんどありません。
ただし、かんすいを過剰摂取してしまった場合は、下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。
この記事では、ラーメンのかんすいについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
かんすいを使わず、重曹を使用した「無かんすい麺」も紹介します。
ラーメンのかんすいによる下痢や腹痛の可能性
通常の範囲でラーメンを食べる分には、かんすいが下痢や腹痛の主な原因となることは少ないので安心してくださいね。
しかし、過剰摂取や体質的な敏感さによって、腹痛や下痢を引き起こす可能性はあります。
腹痛や下痢を引き起こすケース
腹痛や下痢を引き起こすケースとして考えられるのは4つあります。
かんすいはアルカリ性が強いため、大量に摂取すると胃腸を刺激し、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
自家製麺や業務用麺でかんすいの量が多すぎる場合、消化不良を起こすこともありますよ。
体質によっては、かんすいを含む食品を食べるとお腹がゆるくなる人もいます。
特に胃腸が弱い人や、アルカリ性食品に敏感な人は影響を受けやすいかもしれません。
かんすい単体ではなく、ラーメンの脂肪分や塩分が多いことが原因で、胃もたれや下痢を引き起こすこともあります。
特にこってり系のラーメンは、消化不良を起こしやすいです。
かんすいはアルカリ性なので、胃酸の働きを一時的に抑えることがあります。
胃酸が不足すると消化がスムーズに進まず、胃もたれや軟便の原因になることもありますよ。
対策と注意点
- 食べすぎない:特に消化器系が弱い人は、ラーメンの頻度を調整しましょう。
- スープを飲みすぎない:塩分や脂肪の影響も軽減できますよ。
- 自家製麺はかんすいの量に注意:適量を守ることで胃腸への負担を減らすことができます。
- 胃腸の弱い人はアルカリ性食品を控えめに:胃薬や消化促進の工夫も効果的です。
ラーメンに含まれるかんすいは体に悪い?

ラーメンに含まれるかんすいは、適切な量であれば体に悪い影響はありません。
むしろ、かんすいは中華麺特有の弾力やコシ、黄色い色合いを生み出すために必要な成分です。

そもそも、かんすいって何?
かんすいとは?成分は何か?
かんすいとは、中華麺を作る際に使用されるアルカリ性の添加物で、麺にコシや黄色い色、独特の風味を与える役割を果たします。
かんすいの主成分は、炭酸ナトリウムと炭酸カリウムで、これらは食品添加物として認められています。
食品衛生法では、かんすいの使用量も規定されており、安全性は十分に確認されていますよ。
- 中華麺のコシをつくる
- 中華麺特有の風味をつける
- 麺の風味とともにスープに調和して、嗜好性を高める
- 麺の湯で具合や伸び具合の調和をよくする

かんすいはラーメンに欠かせないと言われる理由がよくわかったよ
かんすいが体に悪いと言われるのはなぜ?

かんすいは体に悪いと言われるのは何で?
かんすいが体に悪いと言われる理由は、主に2つあります。
戦後の日本では、水酸化ナトリウムやケイ酸アルカリなどの有害物質がかんすいとして使用されていました。
これらの物質は、実際には体に悪影響を及ぼす可能性があります。
かんすいを大量に摂取すると、腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
現在のかんすいは安全?
現在、ラーメンに使用されているかんすいは、食品衛生法に基づいて厳しく管理されているため、体に悪い影響を与えることはありません。
使用できるかんすいは、安全性が高い炭酸ナトリウムと炭酸カリウムのみと定められており、有害物質は含まれていません。
また、麺に含まれるかんすいの量は非常に微量です。
1食分100g相当に使用される「かんすい」の量は、およそ0.1g~0.2g程度が適量となります。
そして、中華麺を茹でると約70%は溶け出し、さらにラーメンのスープは酸性なので、アルカリ性のかんすいは中和されます。
そのため、ラーメンを大量に食べない限りは、特に問題はないですよ。
しかし、ラーメン自体を食べ過ぎてしまうと、かんすいの過剰摂取になりかねませんので、注意が必要です。
かんすいの代わりに重曹を使った麺もある

近年、「無かんすい麺」と呼ばれる麺も販売されています。
無かんすい麺は、かんすいを代わりに重曹や食塩を使用して作られています。
無かんすい麺は、かんすい麺よりもコシが弱く、黄色みが少ないのが特徴です。
味や風味も若干異なる場合がありますが、体に悪い影響はありません。

重曹ってどんなもの?
重曹は「炭酸水素ナトリウム」のことで、膨張剤として使用されるほか、野菜のアク抜きや肉の下処理などに古くから使われている添加物です。
FAO/WHO食品添加物専門家会議(JECFA)による安全性評価によると、一日摂取許容量(ADI)は制限されておらず、安全な添加物だとされています。

かんすいの添加物が気になる方は、無かんすい麺をチェックしてみてね♪
かんすいはラーメン以外にも使われてる?


かんすいはラーメン以外にも使われているのかな?
かんすいは、ラーメン以外にも身近な食べ物に使われていますよ。
主な例をいくつかご紹介しますね。
- 中華そばや沖縄そばは、そば粉ではなく小麦粉を使用しており、かん水でコシを出しています。
- 中華麺を使った焼きそばにも、かん水が使用されています。
- 韓国冷麺や中華冷麺には、かんすいよりも重曹が使われることが多いですが、中にはかん水が使われているものもありますよ。
- 天ぷら衣には、生地をサクサクに仕上げるためにかん水が少量加えられることがあります。
- ちくわなどの練り物にも、かん水が使用されています。
- プレッツェルの生地には、かん水が加えられて独特の食感を出しています。
- 中華まんの皮にも、かん水が少量加えられることがあります。
このように、かんすいは様々な食べ物に使われていることがわかりますね。
私は、かんすいはラーメンだけに使われているのかと思っていましたが、天ぷらやお菓子にまで使われているとは驚きでした。
まとめ

- かんすいはラーメンに欠かせないものだが、適量であれば体に悪い影響はない
- かんすいは過剰摂取すると、腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性がある
- かんすいの主成分は、炭酸ナトリウムと炭酸カリウムで、これらは食品添加物として認められているため安全
- かんすいを使わずに、重曹や食塩を使った「無かんすい麺」もある
- かんすいはラーメン以外の中華麺にも使われており、天ぷらやちくわ、プレッチェル、中華まんなどにも使用されている
通常の範囲でラーメンを食べる分には、かんすいが下痢や腹痛の原因となることは少ないですが、過剰摂取や体質的な敏感さによって、腹痛や下痢を引き起こす可能性はあります。
現在のラーメンに使用されているかんすいは、安全性の高い添加物ですので、安心してくださいね。
添加物が気になる方は、無かんすい麺を選ぶのも一つの方法です。
自分の好みや体調に合わせて、ラーメンを楽しみましょう。




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