子どもたちに大人気の知育アニメで、「こどもちゃれんじ」でも知られる「しまじろう」シリーズ。
しかし、そのキャラクターの中で「消えたキャラは誰?」と気になる人は多いのではないでしょうか。
消えたと言われるキャラで特に話題になったのが、ひつじの女の子「らむりん」です。
長年しまじろうの友達として登場してきた彼女が、ある時期からアニメに出なくなったのです。
さらに、その後には新キャラクター「にゃっきぃ」が登場し、完全に世代交代が行われました。
また、しまじろうに出ていた黒猫3兄弟も消えたと言われるキャラクターの一つです。
消えた理由について深堀してみましたので、最後までご覧くださいね。
本記事でわかること
- しまじろうの中で消えたキャラクターは誰か?
- らむりんはなぜいなくなったのか?
- 後任のにゃっきぃはどんなキャラなのか?
- 黒猫3兄弟はなぜ消えた?
しまじろうの消えたキャラは?
「こどもちゃれんじ」の人気キャラクターのうち、消えたと言われるのは「らむりん」です。
私が子供のころ、らむりんは大好きなキャラクターだったので、いなくなったと知ったときには驚きでした。
子どもたちに大人気の知育アニメ『しまじろう』シリーズ。1993年から長く続くベネッセの代表的キャラクターで、幼児向け通信教育「こどもちゃれんじ」でも活躍しています。
しまじろうの仲間は、作品ごとに構成が少しずつ変わってきましたが、長年レギュラーだったのは以下の4人です。
- しまじろう(しまじろう・しまの)
- とりっぴい(みどりの鳥)
- みみりん(白いうさぎ)
- らむりん(うす紫色の羊)
らむりんは、淡い紫色の毛を持つ羊の女の子で、おっとりとした性格。少しマイペースですが、友達思いで優しいキャラクターでした。
初期シリーズから長年にわたり出演し、しまじろうファンには欠かせない存在だったのです。
しかし、2012年春にアニメ『しまじろうのわお!』がスタートした際、レギュラーキャラクターから外れることになります。
この突然の変化により、「らむりん消えたの?」「クビ?」という声がSNSや保護者の間で広がりました。
らむりんはなぜ消えた?
「こどもちゃれんじ」の人気キャラクターだった「らむりん」が、2012年のリニューアルで登場しなくなったのは、様々な理由があるようです。
らむりんの降板理由について、公式からは大々的な発表はありませんが、らむりんが消えたと言われる背景に、いくつかの説があるので紹介します。
『しまじろう』は日本国内だけでなく、中国・韓国・台湾・インドネシアなどアジアを中心に海外展開されています。
海外展開では文化や動物のイメージが異なり、羊というキャラクターが必ずしも親しみやすいとは限りません。
また、羊キャラは国によっては宗教的なイメージや食文化と結びつくため、国際的なマーケティング上、新しいキャラクターへの差し替えが望まれた可能性があります。
2012年から始まった『しまじろうのわお!』は、環境問題や国際交流など、より現代的なテーマを取り入れた作品です。
その中で、キャラクターの役割も再構築されました。
らむりんはおっとりタイプで、少し控えめな性格でしたが、番組の新方針では「積極的に意見を出す元気なキャラ」が求められたと言われています。
この方向転換により、らむりんの役割を引き継ぎつつも新しい性格を持つ「にゃっきぃ」が誕生しました。
しまじろう、とりっぴい、みみりんという既存キャラは色・性格・動物種のバランスが取れていましたが、そこに「羊」のらむりんが加わると、やや似た色味や印象になるという指摘もありました。
また、「ひつじ」という動物が子どもたちにとってそこまで身近な存在ではない、ということも理由の一つとして挙げられることがあります。
また、「ラム」が食用肉を連想させるという意見もありました。
新キャラクターを「猫」にすることで、色・動物種・動きの面でバリエーションを広げ、視覚的にもわかりやすい差別化を図ったと考えられます。
「らむりん」がおしとやかな「女の子らしい」キャラクターだったのに対し、後任の「にゃっきい」は男の子っぽい、活発なキャラクターとして設定されました。
これは、多様なジェンダー観を子どもたちに伝えるため、といった配慮があったのではないかと言われています。
アニメの中でらむりんはお引っ越し
アニメの中では、らむりんが海外へ引っ越すという形で、自然な形で卒業するストーリーが描かれました。
つまり、物語上では「引っ越し」という設定で自然にフェードアウト。
子どもたちに寂しさを与えすぎないよう、突然の別れではなく新しい生活への旅立ちとして描かれたのです。
らむりんの代わりににゃっきぃ登場
らむりんがいなくなった後、新しく仲間になったのが「にゃっきぃ」です。
にゃっきぃはオレンジ色の猫の女の子で、元気いっぱい、思ったことをはっきり言う性格。ややおてんばで冒険好きという設定が加わりました。
- 名前:にゃっきぃ
- 動物:ネコ
- 性格:元気・活発・好奇心旺盛
猫は世界中で親しみやすく、国際展開においても文化的な抵抗が少ない動物です。
さらに、活発で自由奔放な猫のイメージは、子ども向け番組で多様なストーリーを作るのに適していました。
にゃっきぃ登場当初は、「らむりんの方が良かった」「馴染めない」という声もありました。
しかし、放送開始から数年が経つと、にゃっきぃは新しい世代の子どもたちにとっては当たり前の存在となり、人気キャラクターとして定着しています。
しまじろうの黒猫3兄弟はなぜ消えた?
しまじろうシリーズの長い歴史の中で、「黒猫3兄弟」という脇役キャラクターを覚えている人も多いでしょう。
この黒猫3兄弟も、消えたと言われるキャラクターの一つです。
彼らは「しましまとらのしまじろう」時代に何度も登場した悪戯好きのトリオで、しまじろうたちを困らせたり、ちょっとした事件のきっかけを作る役回りでした。
3兄弟の名前は「ドット」「カラクサ」「ベイズリー」。それぞれが身につけているネクタイの柄が名前になっています。
黒猫3兄弟は完全な悪役ではなく、最後にはしまじろうや仲間と和解したり、一緒に遊んだりするなど、子ども向けらしい柔らかい立ち位置が特徴でした。
黒猫3兄弟が消えた理由
黒猫3兄弟が徐々に登場しなくなったのは、2000年代中盤以降です。
公式に理由は明かされていませんが、以下の3つの要因が考えられます。
初期シリーズではトラブルメーカーが物語を動かすことも多かったですが、後期シリーズでは「悪役」的な立場を持つキャラは減少。
全員が仲間意識を持つ形にシフトしました。
2000年代後半から、シリーズには新しい友達やゲストキャラが増え、限られた放送時間の中で出番が分散。
黒猫3兄弟の役割を新キャラが担うことが多くなりました。
黒猫3兄弟は全員が似たデザインで、子どもには見分けがつきにくいという指摘もあったようです。
番組制作では、視覚的に区別しやすいキャラ配置が重視されるため、徐々にフェードアウトした可能性があります。
この黒猫3兄弟の消失も、らむりんの降板と同じく「時代と番組方針の変化」によるものと考えられます。
まとめ
らむりんは、『しまじろう』シリーズで長く愛された羊の女の子でしたが、2012年の『しまじろうのわお!』開始とともにレギュラーから外れました。
理由は公式には「引っ越し」とされていますが、実際には海外展開や番組方針の刷新、キャラクターバランスの調整など複数の要因があったと考えられます。
そして、らむりんの後任として登場したのが、元気な猫の女の子「にゃっきぃ」。活発な性格と国際的に親しみやすいデザインで、新しい世代の子どもたちに愛され続けています。
しまじろうの世界は時代と共に進化し続けていますが、かつての仲間・らむりんのことを覚えているファンの心にも、彼女の存在は消えることはないでしょう。




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